国賓として中国を訪問した韓国の李在明大統領は6日から7日にかけて上海を訪れ、日本の植民地支配時代の「大韓民国臨時政府旧址」(庁舎跡)を見学した。中国新聞社が伝えた。

李大統領が就任後初の訪中で上海を訪問先に選んだのは、歴史的感情、経済貿易関係、人的・文化的交流といった複数の要因が複合的に作用した結果であり、両国は共通の価値観を構築し、政治的相互信頼を深め、実務協力を拡大するための重要な一歩を踏み出した。

抗日の記憶という絆

2026年はかつての上海での「大韓民国臨時政府」設置100周年に当たる。同「旧址」は1993年の正式公開以来、韓国の複数の大統領、首相、国会議長を含む延べ数百万人を受け入れてきた。韓国側も、上海で記念行事を開催し、歴史的意義を振り返ることを明確に表明している。

李大統領が今回、「大韓民国臨時政府旧址」見学という伝統を踏襲したのは、民族独立の歴史に敬意を示すものであると同時に、抗日という共通の歴史を再認識することで、「抗日の同志」という中韓の歴史的な絆を強化し、両国関係の感情面における礎とすることを望んでのことでもある。

経済貿易協力の窓口

中国は長年にわたり韓国にとって最大の貿易パートナーであり、韓国も中国にとって最も重要な経済貿易パートナーの一つだ。中国側の統計では、24年の中韓貿易額は3280億8000万ドルに達し、前年比5.6%増加した。中でも、上海および長江デルタ地域と韓国との産業協力は一貫して非常に緊密で、韓国系企業の重要な進出拠点の一つとなっている。

地域経済協力やグリーン・低炭素発展などの分野における上海の実践は、中韓が推進を計画する環境協力や第三国市場協力とも高度に合致する。ある中国の学者は、中韓双方は今回、半導体、電気自動車、人工知能(AI)などの分野で複数の覚書に署名する見通しだと分析する。

人的・文化的交流の窓口

「金曜日の仕事終わりに上海へ直行するショートトリップが、韓国の若者の間で新たな流行になっている」。李大統領は5日、北京で開催された中韓ビジネスフォーラムに出席した際、中韓の若者の相互訪問が最近日増しに活発化し、互いのサービスや文化を実際に体験する機会となっていることを指摘した。

上海の持つ中韓の文化観光交流の厚い基盤は、李大統領の今回の上海訪問における民間の力強い支えとなるとともに、今後も両国間の人的・文化的交流の活力をさらに引き出していくこととなるだろう。(提供/人民網日本語版・編集/NA)

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