西安城壁は、中国に現存する最も歴史が古く、規模が最大で、保存状態が最も良好な古代城郭建築の一つだ。全長13.74キロメートル、城壁の高さは約12メートル、現存する城門は18カ所、胸壁は6000余り、見張り塔は98に及ぶ。

文化財保護担当者は非破壊検査技術を用いて城壁内部の「全身CTスキャン」を実施し、人工巡回によって亀裂や変位などのデータを測定している。こうしたデータに、長年にわたり蓄積された修復記録や観光運営に関する情報を加え、城壁のデジタルツインシステムとともに「スーパーブレイン」によって分析・管理されている。この「スーパーブレイン」が「西安城壁デジタルモジュール総合管理プラットフォーム」だ。新華社が伝えた。

西安城壁デジタル産業イノベーションセンターの責任者・趙彬(ジャオ・ビン)氏は、「城壁保護分野の専門家・研究者、そして14の共同実験室による支えがあってこそ、既存の設備資源を十分に活用できる、実務的で効果的なこのソリューションが実現した。2025年、自身が主導して導入した『西安城壁デジタルモジュール総合管理プラットフォーム』は、国家知的財産権局からデータ知的財産の十大典型事例に選定され、国家文物局からも文化財事業の質の高い発展モデルケースとして評価された」と語る。

西安城壁のデジタル守護者―中国メディア

趙氏は、「現在の『デジタルモジュール』は全面的にアップグレードされ、文化財保護における重要な監視・警報機能にとどまらず、文化観光運営、緊急安全対策、さらには洪水対策指揮の分野でも強みを発揮している。将来については、今後の産業発展は単なるプラットフォームの構築にとどまらず、『データ+技術+運営』を一体化させることが重要だ。例えば、高品質な文化財データをAIに学習させることで、文化財の劣化を予測できるだけでなく、観光客に個別化された体験を提供することも可能になる。西安城壁の経験を整理し、複製可能なソリューションとしてまとめ、国内のより多くの文化財保護機関や4A以上の観光地が遠回りをせずに済むよう支援したい。さらに、この『中国発のソリューション』が海外にも広がり、世界各地の文化遺産でも中国のデジタル技術が活用されることを期待している」と話した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

西安城壁のデジタル守護者―中国メディア

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