中国で対台湾政策を担う国務院台湾事務弁公室(国台弁)は年明け早々、台湾・頼清徳政権の劉世芳内政部長(内相)と鄭英耀教育部長(教育相)の2人を「頑迷な台湾独立分子」の名簿に登録したと発表した。台湾側は「卑劣な手口」などと反発している。
台湾・中央通信社によると、国台弁の陳斌華報道官は登録の理由について、劉氏は台湾独立と国家分裂の論調を宣揚し、両岸(中国と台湾)の人的往来を妨げているなどと説明。鄭氏は台湾独立を学ぶ教材を編集し、両岸の教育交流や協力を阻害したなどと述べた。2人やその家族が大陸(中国)や香港、マカオに進入するのを禁止するなどの「制裁」を科するとした。
併せて台湾高等検察署(高検)の検察官1人を「台湾独立派の手先」の名簿に登録したと発表。これまでに公表した「頑迷な台湾独立分子」は14人、「台湾独立派の手先」は12人に上ったと語った。
これに対し、台湾で対中政策を担当する大陸委員会は「中国共産党は両岸の平和や現状を破壊している」として抗議と非難を表明した。大陸委は報道資料を通じ、中華民国(台湾)は主権を持つ独立国家で、両岸が互いに隷属していないのは客観的事実だと言及。中国共産党は台湾で協力者を育成して台湾を内部分裂させ、統一のコスト削減を進めていると指摘した。
その上で、中国共産党が台湾に対する管轄権を世界に主張したり、個別の事案を「国内刑事事件化」したりするのは、いずれも無効で拙劣な手口だと批判した。
劉氏は書面を通じ、「国家の主権と民主的で自由な生活を守る立場は変わらない」と主張。「教育基本法の精神を堅持して愛国教育を進め、民主主義と自由を守っていく」と強調した。
一方、昨年11月、台湾の最大野党・国民党の主席(党首)に就任した鄭麗文氏は「私は中国人」と公言。「100年にわたる両岸の平和を築く。最悪の時代を最良の時代に変える」として、本土側との関係改善に意欲を示している。(編集/日向)











