人工知能(AI)技術を搭載した「AIペット玩具」が消費者向けAI分野で急速に存在感を高めています。米国で開催された世界最大のテクノロジー見本市CESでは、中国・深センのスタートアップHugbibiが開発したフクロウ型AIペット「Joobie小鷹啾」が注目を集めました。
今回のCESでは、TCLやファーウェイ(華為技術)など中国企業30社以上がAIペット玩具やコミュニケーションロボットを出展しました。これらの製品は音声を出して動く従来型玩具とは異なり、「性格」「感情」「成長」という要素を備え、ユーザーとの継続的な関係構築を重視しています。縫いぐるみのような柔らかな外観に低消費電力チップや各種センサーを組み合わせた設計が特徴です。
Hugbibiの「Joobie」は、ロボットやスマートデバイスではなく、「人格を持った歩ける相棒」として位置付けられています。マルチモーダル触覚や音声、センサーを通じて抱きしめ方や揺らし方に応じた反応を示し、7日間の使用データを基に性格が形成されます。ユーザーごとに異なる振る舞いを見せる点が大きな特徴です。
同様の動きは大手企業にも広がっています。ファーウェイが投入したAIペット玩具「智能憨憨」は音声対話機能を備え、発売直後に完売しました。多くのAIペット玩具の価格帯が数百元(数千円)から1000元(約2万2500円)程度と比較的手頃であることも、一般消費者への浸透を後押ししています。
AIペット玩具が注目される背景には、情緒的価値への需要拡大があります。ストレス社会において、消費者は高機能なツールよりも、「常に応答してくれる存在」を求めています。











