2026年1月16日、韓国・朝鮮ビズによると、愛敬(エギョン)産業が販売している歯磨き剤「2080」から国内で使用が禁じられている成分「トリクロサン」が検出された問題と関連し、同製品が約2500万個、すでに流通していることが分かった。
愛敬産業によると、トリクロサンが含まれているのは2023年4月以降に製造された約3100万個で、同社の物流センターに保管されていた約600万個を除き、約2500万個が流通している状態だという。
トリクロサン混入の経緯についてDomy側に確認したところ、「生産工程が完全に分離されていないため、資材や設備間で交差汚染が発生した可能性があり、設備、配管の洗浄、消毒が不十分だった」との回答があったという。また、洗浄水システムの消毒にトリクロサンを使用していたとの説明もあったとしている。
トリクロサンは抗菌効果に優れ、かつては口腔用品などに広く使われていたが、人体や環境への影響が懸念されてきた。食品医薬品安全処は16年10月から歯磨き剤など口腔用品への使用を全面的に禁止している。今回は、禁止から8年が経過しても、トリクロサンを含む製品が大量に流通していたことが明らかになった。
歯磨き剤は医薬部外品に分類され、製造時に使用できる成分は定められている。食品医薬品安全処が使用を認めている成分のリストにトリクロサンは含まれておらず、同成分が検出されたことで、愛敬産業の管理責任が問われることになる。
ただ、製品テスト・検査の項目にもトリクロサンは含まれておらず、愛敬産業は「ロット別テストの過程でもトリクロサンは確認できなかった」と説明している。そもそも配合が禁じられている成分であるため、別途検査を行う義務がない。業界関係者は「企業が自発的に禁止成分の検査を行わない限り、禁止成分が含まれていても事前に把握することは難しい」「トリクロサンの混入を想定して別途検出試験を行えば、企業にとって費用と時間の負担が大きい」と話している。
食品医薬品安全処は昨年、国内に流通している歯磨き剤30種を対象にトリクロサン含有検査を行ったが、「2080」は合格判定を受けており、24年の検査にも合格している。政府は不定期にモニタリングを行っているが、問題成分を含む製品を完全に洗い出すのは困難だという。
食品医薬品安全処は当該製品を回収・検査したうえで原因を調査し、必要な措置を取る方針だ。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「中国製造かよ」「食品医薬品安全処が問題なんじゃないのか。何のために存在してるんだ?」「愛敬は自社の中国工場でもない第三の中国メーカーから輸入した製品を自社ブランドとして販売し、消費者を欺瞞(ぎまん)していた。それがショックだよ。中国は何をするか分からないと思わなかったのか?」「人体に影響を与える製品を中国にアウトソーシングしているとは。愛敬、アウト」「こんな企業は潰れてしまえ」「加湿器殺菌剤事件の時から、どうすれば消費者を殺せるか研究しているんだろ」など、政府と企業への怒りの声が殺到している。(翻訳・編集/麻江)











