中国では17日、2度の衛星打ち上げが試みられたが、いずれも失敗に終わった。大きな実績がある長征3号B型による打ち上げと民間企業が開発した谷神星2号(セレス2)による打ち上げは、いずれも失敗した。
17日午前0時55分には、四川省にある西昌衛星発射センターで、長征3号B型ロケットを使って技術実証衛星の実践32号が打ち上げられた。しかしロケットの飛行が異常になり、打ち上げは失敗した。
長征3号Bの初打ち上げは1996年2月で、最初の打ち上げには失敗したが、その後は成功を重ねた。前回打ち上げの2025年12月27日の打ち上げまでで、計114回の打ち上げのうち110回が成功し、成功率は96.5%に達していた。17日の115回目の打ち上げに失敗したことで、打ち上げ成功率は95.7%に低下した。
午後0時8分には、内モンゴル自治区最西部にある酒泉衛星発射センター(敷地一部は甘粛省酒泉市内)で、民間企業が開発した運搬ロケットの谷神星2号が打ち上げられた。谷神星2号は衛星6基を搭載していたとされる。谷神星2号は飛行に異常が発生して打ち上げは失敗した。
谷神星2号は民間会社の北京星河動力航天科技(ギャラクティック・エナジー)が開発した固体燃料ロケットだ。当初は25年12月15日の打ち上げが予定されていたが、取り消された。その後、12月27日、26年1月7日から15日の間と、打ち上げ予定の発表と取り消しが繰り返されていた。
中国では、衛星打ち上げ用のロケットの供給が不足しており、打ち上げ費用の引き下げも必要とされている。そのため、民間企業によるロケット開発が期待されているが、ロケットを開発する民間企業はまだ経験が乏しく、運搬ロケットの主力である長征シリーズに比べれば、衛星打ち上げの成功率は極めて低い。
谷神星2号を開発した北京星河動力航天科技は、打ち上げ後の運搬ロケットの回収と再利用を目指している。中国政府工業および情報部の情報通信経済専門家委員会の盤和林委員は、イーロン・マスク氏が率いる米国のスペースXを引き合いに、「最初のロケット打ち上げは06年で、ロケットを回収できたのは15年だった。米国には宇宙航空の基礎があったとはいえ、ゼロからのスタートで10年を要した。中国の宇宙航空技術の基礎は多くの面で事実として非常に優れており、力を集中してロケット回収に取り組めば、おそらくは3から5年で実現できるはずだ」と述べた。(翻訳・編集/如月隼人)











