2026年1月20日、人工知能(AI)の進歩と普及が進むにつれて、「個人+AI」を軸とした「OPC(One Person Company)」形式での起業が盛んになっているという。新華網が伝えた。

記事は初めに、北京大学でアルゴリズムエンジニアの修士号まで取得し、長く研究機関や産業界に関わった後にOPC起業を果たした女性、洪さんについて紹介した。洪さんは「起業したのはAIを利用して個人でのシステム構築が可能になったから」と話した。核となる研究開発を自ら担当し、それ以外の業務は外注で補完しながらも、未知で複雑な分野の研究や基本的なエンジニアリングの実装などはAIに任せている。このような方式により、半年をかけて需要のマッチングやリアルタイム通信、スマート見積りなどの機能をカバーした「MVP(Minimum Viable Product:必要最小限の製品)」を自力で開発した。さらに、「以前は少人数のチームでなければ完成させることができなかったプロダクトを、今はAIの助けを借りれば一人で実現できる。AIプロダクトのメンバーシップ料金を支払う必要はあるものの、起業のハードルが『組織レベル』から『個人レベル』にまで飛躍的に下がり、新しいアイデアを素早く検証できるようになった」と語った。

次に記事は、OPC起業が増えている理由について、「社区(コミュニティー)が構築した包括的なエンパワーメントシステムが欠かせない」と指摘した。低コストと意思決定の速さというOPCの最大のメリットを生かすため、そして起業当初の最大の課題である資金とリソースの不足を補うため、社区からは家具付きのオフィスや共有の会議室、スーパーサーバーのような設備が提供されるほか、社区内でワンストップの公共サービスプラットフォームが構築され、会社登記や財産申告などのサポートを含む政策上の支援を受けることができる。これにより、OPCが製品開発に集中できる環境が形成されているという。さらに、これらの社区はバイドゥ(百度)や科大訊飛(iFLYTEK)といった大手企業と連携し、AIツールプラットフォームやエージェントサービスのマーケットを共同で構築することで、柔軟かつ低コストなサービスを提供し、起業に必要な技術的ハードルを大幅に引き下げていると伝えた。

記事は、投資の観点から見たOPC企業について専門家の見解を紹介し、特定の業界や業務に特化した「Vertical(バーティカル)SaaS」をAIツールで補強した「Vertical AI(バーティカルAI)」分野が、投資対象として最も注目されていることに言及した。その上で、「バーティカルSaaSには明確なニーズがあり、AIを組み合わせることでコストの大幅な削減や効率性の向上が見込まれ、差別化や競争優位性を生み出すことができる。

最近開催された『単人成軍+AI』という円卓会議では、軽量かつ高効率という特性から、『AI+OPC』モデルが今後3年間のトレンドになる可能性が高いという意見で参加者全員が一致したという。今後、一部の優れたOPCが投資を獲得する可能性は十分にある」と論じた。(翻訳・編集/原邦之)

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