2026年1月20日、中国のポータルサイト・捜狐に「日本の大学入学共通テストに『ベルサイユのばら』が登場」と題した記事が掲載された。
記事は、「ACG(アニメ・コミック・ゲーム)は時間の無駄なのかという話題は、たびたび激しい議論を引き起こしてきた。『仮想世界への過度な没入は現実社会での競争力を失わせる』と主張する者がいる一方、『高ストレス社会において、人々には自分を幸せにする方法を選んで余暇を過ごす権利がある』と考える者もいる。リラックスやストレス解消につながるのであれば、それは時間の浪費ではなく、心の健康を保つための重要な調整手段であり、罪悪感を押し付けられるべきではないという立場だ」と述べた。
そして、「筆者自身はACGを支持している。しょせんは娯楽の一種であり、動画を眺め続けたり、ショッピングモールをぶらついたりするのと大差はない。ただし、何事もやり過ぎはよくない。自分は1日中スマートフォンを手放さないのに、他人のゲーム遊びを批判するのは筋が通らないだろう。要するに言いたいのは、ACGで時間を過ごすことが、時に思わぬ喜びや収穫につながる場合があるということだ」と論じた。
その上で、「最近、日本で大学入学共通テストが実施された。多くの受験生にとって人生を左右する重要な試験であるが、その『歴史総合・世界史探究』という科目になんと、18世紀のフランス革命を描いた人気漫画『ベルサイユのばら(略称:ベルばら)』を題材にした問題が出されたのだ。問題の一つでは、主人公・オスカルが男性として育てられたという設定を手がかりに、当時の女性の社会的地位や家父長制について考察させていた」と紹介した。
記事は同作について、「漫画家・池田理代子氏による少女漫画で、絶大な人気を博し、後にテレビアニメ、実写映画、ミュージカルなど多様なメディアへと展開された作品だ。手塚治虫氏の『ブラック・ジャック』、永井豪氏の『デビルマン』と並び、1970年代を代表する不朽の名作と称され、何度も社会現象的なブームを巻き起こし、2025年には完全新作の劇場版アニメも公開された。同作が大学入試に登場したことは意外ではあるが、理解できない話ではない」と言及した。
そして、「この出来事が報じられると、受験生と思われる日本のネットユーザーから『ベルばら出てきたおかげで点数取れてやばい!!!』『まじでベルばら見とけば良かった』『ベルばら読んでて正解だった』といった声が並んだ。一方、『ベルサイユのばら』が出題されたこと自体よりも、『メディアは報道できるのに、受験生はSNSで関連内容を共有してはいけないのか』と、規則の公平性に疑問を呈する声もあった。この出来事は、中国で言えば『黒神話:悟空』や『凡人修仙伝』が大学入試問題に登場するようなものであり、もし実現すれば同様に大きな反響を呼ぶに違いない」とした。
また、「日本では過去にも類似した事例がある。以前、明治大学の入学試験の歴史問題にて、古代インドの大長編叙事詩『ラーマーヤナ』に登場するコーサラ国の都アヨーディヤーの王子・ラーマの妻の名前を問われたことがあった。一般受験生には難しいかもしれないが、スマートフォンゲーム『Fate/Grand Order(略称:FGO)』のプレイヤーにとってはサービス問題である。同ゲームにて、ラーマと妻・シーターは、いずれも高い人気を誇るキャラクターだからだ」と説明した。
記事は、「受験生にとって、こうした問題は日頃からアニメや漫画を楽しんできたことによる思わぬ恩恵である。一方、第三者の立場から見れば『ACG=不真面目』という固定観念を打ち破る出来事でもある。優れたACG作品が単なる娯楽にとどまらず、歴史や文化、現実とを結びつける架け橋になり得ることを示した。『ベルサイユのばら』が少女漫画という形式でフランス革命の歴史的文脈やジェンダー平等という深いテーマを描いたように、『FGO』もまたキャラクター造形を通じて遠いインドの叙事詩を若者の視野に引き寄せた。このように『娯楽の中に知識を忍ばせる』表現こそが、最も生き生きとした教育の形なのである」と強調した。(翻訳・編集/岩田)
「ベルサイユのばら」が大学入学共通テストに登場、AI・ガザ関連も https://t.co/giNdwCC6OS
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) January 17, 2026
17日に始まった大学入学共通テストの「歴史総合、世界史探究」に、18世紀のフランス革命を描いた人気マンガ「ベルサイユのばら」(ベルばら)を題材にした問題が出され、SNSなどで話題になった。











