中国メディア・北京青年報の時事評論「団結湖参考」は、中国から海外に出ていった人々の「出戻りラッシュ」が起きているとの論評記事を掲載した。

記事は、「近ごろ、ネット上では『潤人(中国から海外に出て行った人)』の帰国をめぐる話題が熱く議論されている」と指摘。

「かつて盲目的に中国を罵倒し、西洋に媚びてきた『潤人』たちが、今では次々と西側社会を批判し、中国の成果を肯定するようになった。中には一度捨てた国籍を戻して、中国に帰国する者もいる」とし、「当初は多くの人が意外に感じたが、よく考えてみれば、これは時代の大きな流れの中では必然的に起きる出来事だ」と述べた。

その上で、「まず概念をはっきり区別する必要がある。中国は開放的な国家であり、中国人が海外に観光に出たり、留学したり、起業したり、さらには定住したりすることは、いずれも個人の選択であり、何ら非難されるものではない。一時期は、海外在住の華僑・華人が祖国を思い、さまざまな形で国家の発展を支援してきた。われわれが言う『潤人』とは、西側の宣伝に洗脳され、中国の欠点ばかりが目に入り、西側を精神的な祖国とみなすような人々のことだ」と説明した。

そして、「中国に問題がないと言っているわけではない。むしろ、中国の発展の道そのものが、さまざまな問題を絶えず解決していく過程である」とする一方、「彼らは虚偽と偏見によって中国の制度が持つ優位性や潜在力、中国の発展の成果が見えないまま、数々の美しいフィルターを通して西側社会や制度を妄想し、あらゆる手段を尽くして西に向かうのだ」とした。

記事は、そうした人々もここ数年で「ついに視界が開けた」とし、「中国は科学技術、経済、文化など多くの分野で力を発揮し始め、数十年にわたる苦心と努力の成果が、人々の目に見える形で一気に噴出した」と強調。一方で、西側については「制度的な衰退が広くまん延し、『潤人』が西側に対して抱いていたフィルターは崩れ去り、何よりも彼ら自身の生活が立ち行かなくなった。中には、米国の街なかで生死の境をさまよったり、日本で餓死するに至った者もいる(※当時、中国のSNS上で本人のものとされる投稿が大きな話題になった)」と指摘した。

そして、「物事の価値は、往々にしてそれを失って初めて現れる。

厳しい現実を前にして、かつて思考が袋小路に入り込んでいた人々も次第に我に返り、過去の自らの偏見を反省し始めている」とし、中国の今後の発展を考えた場合、「潤人」を含む海外華人が中国に戻ることや、外国人が中国に来ることはポジティブな選択だとの考えを示した。

また、ここ数年、多くの海外華人学者が相次いで帰国して中国で教育や起業に携わるようになっているとし、その背景には「中国に安定した発展のための環境と広い将来性があり、彼らの学術成果を現実の成果へと転化できるからだ」と強調。「外国人観光客の中には、中国を訪れたり、仕事や生活の拠点としたりする人が増えている。彼らは見聞きしたことをショート動画にまとめ、ありのままの中国を発信している。TikTokでは一部の外国人が『中国人になる』企画がはやり、中国人の生活様式をまねる動きさえ見られる」と論じた。

記事は、「近年、中国のイメージと吸引力は大きく改善・向上してきたが、その一因は西側が引き立て役になったことにある。彼らの失敗した社会統治が、中国が自らの道を堅持してきた先見性を浮き彫りにした」としつつ、「より根本的な理由は中国人の生活が日増しに幸福で豊かになっていることにある。結局のところ、圧倒的な実績の前では、いかなる中傷も最終的には破綻せざるを得ない」と主張した。

そして、「『潤人』が中国に戻るかどうかによって影響を受けるのは、結局のところ彼ら自身にすぎない。しかしこれは、眠ったふりをしていた人々でさえ目を覚まさざるを得なくなるほどに中国の求心力が高まっているという一つのシグナルなのだ」と結んだ。(翻訳・編集/北田)

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