2026年1月19日、台湾のポータルサイト・vocusにアニメ「葬送のフリーレン」第2期の放送開始を受け、「静かな時間を感じさせるアニメ帰ってきた」とレビューしたコラムが掲載された。

コラムは、「約2年ぶりに、アニメ『葬送のフリーレン』第2期が放送開始となった。

物語は第1期終盤の『一級魔法使い試験編』の後を受けて展開され、初回放送(第29話)では『封魔鉱』と『宿屋での再会』の2つの小さなエピソードが描かれた。そこには『葬送のフリーレン』ならではの日常の断片的な魅力があり、3人パーティーの独特な空気感や、フェルンとシュタルクの絆、さらには勇者一行のチームとしての理念が改めて思い起こされる構成となっていた」と振り返った。

その上で、「『葬送のフリーレン』の帰還は、アニメファンの間では一大事である。原作漫画が数々の賞を受賞してきた名作であることに加え、第1期アニメの評価が極めて高く、多くの視聴者の心をつかんだからだ。約2年前、筆者も第1期についてレビューを書き、同作が持つ『メタ性』(冒険を後日譚として振り返る構造)が非常に不思議な力を持っていると述べた。それは古参のアニメ・漫画ファンにのみ有効なのではなく、作品に漂う時間の沈殿や、人情の移ろいへの感慨が、若い世代にも強い共感を呼び起こしていたのである」と言及した。

また、「同作の最大の魅力が主人公・フリーレン自身にあることは言うまでもない。本来であれば人の世を見尽くし、達観していてもおかしくない『長命者』である彼女が、この後日譚の物語の冒頭において、初めて俗世に目を向け、『人』の感情を理解し始める。その結果、作中では師匠が子どものようで、弟子が母親のように振る舞うという、ほほえましい関係性が生まれているのだ」と説明した。

さらに、「『葬送のフリーレン』第2期も引き続き、信頼の厚いMADHOUSE(マッドハウス)が制作を担当する。監督には、新たに北川朋哉氏が就任し、第1期の監督であった斎藤圭一郎氏は引き続き監督協力として参加する。音楽は、幻想的な民謡調の楽曲で高い評価を得た米国の作曲家・エバン・コールが続投し、第1期のED(エンディング)曲『Anytime Anywhere』で存在感を示した日本のシンガーソングライター・milet(ミレイ)も、再び第2期のED曲『The Story of Us』を担当。

毎週の旅路に静かな句読点を添えている」とした。

コラムは、「近年では、配信サービスの後押しもあり、『鬼滅の刃』『呪術廻戦』『チェンソーマン』といった日本アニメが欧米でも大成功を収め、世界的作品へと成長してきた。そうした流れの中で、米国のアニメ関連サイト・MyAnimeListの評価ランキングにおいて、9.28点前後を維持し、2年間首位を守り続けてきた『葬送のフリーレン』第1期が、ついに9.34点を獲得した第2期にその座を譲ることになったのだ。まだ1話しか放送されていない段階でこの評価であることを考えると、欧米のアニメファンの期待の高さもうかがえる」と述べた。

そして、「第2期がどこまで描かれるのかという点は、多くの原作ファンが注目しているところである。第1期は全28話で原作漫画の第60話までを描き、おおよそ『アニメ1話=原作2話』というペースで進行した。第2期は第61話から始まり、そこから約20話進めば、全24話に及ぶ長編『黄金郷編』に突入する。つまり、第1期と同程度の話数が確保されるなら『黄金郷編』を最後まで描くことができる計算になる。一方で、制作陣がこの『黄金郷編』を劇場版として構成する可能性も否定できず、その場合、今後の放送構成は断続的なものになるだろう」と予想した。

その上で、「個人的には、テレビシリーズであっても劇場版であっても構わないが、映画の上映時間に収めるために細部を省き、物語を無理に圧縮するようなことだけは避けてほしい。静かなテンポと十分な余白を持ち、繊細な感情を丁寧に味わわせる語り口こそが、『葬送のフリーレン』の本質だからである。毎週フリーレンに会える日々が戻ってきたことをうれしく思う。

今後も、特に心に残る回があれば、引き続き感想を共有していきたい」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)

編集部おすすめ