2026年1月22日、中国メディアの瀟湘晨報は、中国高速鉄道の車内で二酸化炭素(CO2)濃度が基準値を大幅に超過し、乗客の強烈な眠気を誘発している疑いがあると報じた。
記事は、高速鉄道の二等座席内でCO2濃度を測定した動画がインターネット上で大きな議論を呼んでいると紹介。
そして、この動画を見たネットユーザーからは「どうりで乗るとすぐ眠くなるわけだ」「長年の謎が解けた」といった共感の声が殺到したと報じている。
記事はその上で、動画の撮影者であり空気環境測定の業務に従事する余(ユー)さんの話を紹介。記事によると、出張で高速鉄道を頻繁に利用する余さんは、車内で仕事をしていてもあらがえない睡魔に襲われることが多く、その原因を探るために私物の測定器を持ち込んだという。
その結果、中国の現行国家基準「室内空気質量標準」で定めるCO2濃度の制限値1000ppmの2倍にあたる2000ppm以上の数値を記録したため、CO2が大脳中枢に対して抑制作用を持つという海外の研究結果を参考にして、車内の高濃度状態と眠気の間に因果関係がありそうだと判断したようだ。
記事は、専門の文献資料によると、空気中のCO2濃度が1000ppmに上昇するだけで意思決定能力が顕著に低下し、1400ppmに達すると認知機能に大幅な悪影響が出るとされており、実測された車内環境は乗客の健康や作業効率に一定の影響を及ぼす水準に達していると紹介。「鉄道旅客輸送サービス品質規範」においても、換気システムを良好に作動させ、車内の空気質を国家基準に適合させることが義務付けられているとした。
一方で、現地メディアの記者が鉄道カスタマーサービス「12306」に問い合わせたところ、ある担当者は「旅行中に不快感がある場合は、自身で酸素吸入を行ってほしい」と回答し、別の担当者からも「そのような基準は現在把握していない」「出発前後の点検でも空気環境に問題は見られない」「乗客の密度が高くなったことが原因ではないか」などといった答えしか得られなかったことを報じている。
この記事に対して、中国のネットユーザーからは「学生時代に眠かったのは、クラスの人数が多くて換気が悪かったからで、私のせいではなかった」といった共感のほか、「当局の回答はあまりに投げやりだ」との批判や、「フィルターが詰まっているのではないか」とメンテナンス不足を疑う指摘が寄せられている。(編集・翻訳/川尻)











