2026年1月22日、中国メディアの環球時報は、中国の文化製品について、世界で新たな影響力を示していると報じた米ニュースサイトの「Vox」の記事を紹介した。
記事によると、Voxは、2025年における中国の成功は「成就」という言葉では形容しきれないほどだと指摘。
そして、具体的な事例として、世界的な社会現象となったアニメ映画「哪吒(ナタ)2」やゲーム「黒神話:悟空」、さらに人気キャラクター「ラブブ(Labubu)」といった中国発の文化コンテンツを挙げ、これらが世界を席巻している理由についての英誌エコノミストのドン・ワインランド氏による見解を紹介している。
ワインランド氏は中国について、圧倒的な製造基盤を持つ一方で文化輸出の実力を過小評価してきたと分析しつつ、この状況が25年を境に劇的な変化を遂げ、文化輸出のパフォーマンスは過去に類を見ない水準に達したと指摘。伝統神話を題材にして史上最高興行収入を記録した「哪吒2」が米国市場でもブレイクスルーを果たしたことは、一つの「文化的成功」であり、同作や「黒神話:悟空」など海外で大人気となった文化コンテンツが観光業などの関連産業をけん引し、経済成長を促進する新たな原動力になっていると論じた。
その上で、中国の文化コンテンツがブレークした背景について「クリエイターの多くが比較的開放的だったインターネット環境下で教育を受け、大量の外国文化を吸収し、消化してきた40歳前後の世代」である点を挙げた。
また、もう一つの背景として投資環境の変化に言及し、電気自動車(EV)や太陽光発電といった製造業の優位性確保を優先し、文化産業を軽視してきた中国において、アニメやゲーム分野への資金供給が容易になったとの見方を示している。
ワインランド氏はさらに、今年に入って米国内のローカル市場にさらに多くの高品質な中国製品が登場すると予測。エンターテインメントのみならず消費財そのものもソフトパワーに多大な影響を与えるとし、「精巧に作られた中国製品を消費者が日常的に購入し、その品質を認めるようになれば、中国という国に対する認識が知らず知らずのうちに変化していく可能性がある」と評した。(編集・翻訳/川尻)











