「村超(農村サッカースーパーリーグ)」、「村BA(村バスケ)」に続き、若者の間で人気の高い「村カフェ」がブームになっている。1日の売り上げ8000杯、一つの県に300店以上、産業規模は1億元(約22億5000万円)を突破。
河北省石家荘市井陘県南横口村にあるカフェ「財神Coffee研磨局」では、若者がテーブル席で窓の外の雪景色を眺めながら、温かいカフェラテやカフェモカをゆったり味わい、店に居ついた猫たちを次々になでていた。
暖炉、白い雪、コーヒー、かわいい動物などアート系映画に欠かせない要素にあふれたカフェの中にいると、農村にいることを忘れてしまう。95後(1995年から1999年生まれ)の崔雪婷(ツイ・シュエティン)さんは、車を運転して友達と一緒にわざわざここまで癒しを求めてやって来た。「豆を挽く音、コーヒーが入るのを待っている時間、村の景色、こうしたことすべてが私たちをスローな気分にしてくれる。このスローさが現代の速い生活リズムから来る不安を和らげてくれる。これが村カフェに来る大きな理由」と話す。
同カフェのオーナーの李丹(リー・ダン)さんは、「希少価値のある場所は集客できる」とした上で、「うちの店は繁忙期には1日の来店者が延べ3000人を超え、そのうち8割以上が20代から30代の若者。コーヒーを飲みに来るというより、写真を撮りに来るという人が多い。こうした人たちが好むのは、ここの情景がもたらす情緒的価値とリラックス体験だ」と説明した。
北京市で10年以上働いてから故郷の石家荘市に帰った李さんは、故郷の変化の大きさを目の当たりにし、同市に属する村にカフェ3店舗を相次いでオープンした。どの店も現地の風情や人情を大切にしながらデザインされており、それぞれに違った雰囲気を持っている。
南横口村は山に囲まれ、川が流れ、1000年を超える陶器製造の歴史があり、第4期中国伝統村落リストにも選ばれた。李さんはこの村独特の自然と文化的な資源が魅力になると判断し、同村初のカフェをオープンした。観光客が25年3月にカフェを訪れた時の写真をSNSにアップすると、店はたちまち大人気になり、たくさんの観光客がやって来るようになった。
南横口村にある陶瓷水鎮は、陶磁器文化や村カフェなどの新興業態によって、このエリアの有名ネット人気スポットになった。コーヒーを飲み終わった観光客は古い伝統ある南横口村の井陘窯の文化に関心を示し、カフェを出ると村に散策に出かける。
太行天路に沿って南西に車を走らせると、特色あふれる村カフェが次々に出現する。ここ数年、河北省の石家荘市、邢台市、邯鄲市などの太行山麓エリアでは、独自の自然の景観と豊かな文化をよりどころとして、特色に富んだ民泊産業クラスターが生まれた。これまで交通が不便で産業が画一的といった理由でさびれていた村に新たな活力が注入され、村カフェをはじめとする農村消費の新たなシーンに発展の舞台がもたらされた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)











