中国メディアの参考消息は27日、韓国のKF-21が欧米の戦闘機の有力なライバルになるとするドイツメディア、ミュンヘナー・メルクーアの記事を紹介した。

記事はまず、韓国航空宇宙産業(KAI)のKF-21「ボラメ」の初の量産機が年内に納入される予定で、国内外で注目されているとし、北大西洋条約機構(NATO)加盟国も発注を検討していることは、韓国の技術移転が国際的に認められていることを示していると伝えた。

記事によると、KF-21の推定価格は、基本バージョンのブロック1が8300万ドル(約126億9900万円)、多用途能力要件を満たすブロック2が1億1200万ドル(約171億3600万円)で、特に有名な競合機と比べて大きなセールスポイントとなる。KF-21は、技術的には欧州の主力戦闘機であるユーロファイターと同等であり、米ロッキード・マーティンのF-35とも競合できると言われている。しかし価格差は大きく、F-35Aの価格は少なくとも1億ドル(約153億円)で、フルパッケージになると2億7600万ドル(約422億2800万円)にも上り、多くの国にとって導入する上での障壁となっている。ユーロファイターは構成によって9000万ドル(約137億7000万円)から1億1000万ドル(約168億3000万円)の範囲だ。KF-21は、国防予算が厳しい国にとって特に魅力的となる可能性がある。米誌ナショナル・インタレストは、韓国の単価構造が真の競争優位性をもたらしていると指摘する。KF-21はF-35の「低コスト代替機」とみなされており、性能に大きな妥協をすることなく経済的な選択肢を提供している。

記事は「KF-21の開発は、韓国の防衛産業にとって戦略的な動きだ」とし、当時の文在寅(ムン・ジェイン)大統領がこの戦闘機について、将来の空軍の主力になるとし、2028年までに少なくとも40機、32年までに140機を保有するという野心的な計画を掲げたことを紹介した。また「その輸出はアジアの顧客だけでなく欧州の顧客にも向けられている」とし、KAIはこの戦闘機によって世界の防衛産業の「エリート層」への仲間入りを目指していると伝えた。

記事によると、韓国はKF-21の量産開始に伴い、技術主権を巡る争いを激化させている。購入意欲を示している国がポーランドだけにとどまらないことは、空軍防衛市場における変化を示唆していて、ユーロファイターやロッキード・マーティンの戦闘機にとって大きな脅威となるだろう。(翻訳・編集/柳川)

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