「産業の黄金」と称されるPOE(ポリオレフィンエラストマー)について、新疆独山子石化公司で気相法による工業化量産と大規模供給を実現した。2025年の生産量は計6万トン近くに達し、太陽光発電や新エネルギー自動車など新興産業における輸入製品への依存を効果的に緩和する見込みであることが、中国石油天然ガス集団(中国石油)への取材で分かった。
POEはプラスチックの加工性とゴムの高い弾性を併せ持ち、太陽光発電モジュール、自動車の軽量化部材、高級包装材など幅広い分野で利用されている。高性能な太陽光発電モジュールでは、POE製の太陽電池封止フィルムが重要な封止材料となる。生産技術の参入障壁が高く、工程管理も厳格であることから、中国では長年にわたりPOEを輸入に依存してきたため、製品価格は高止まりしていた。
独山子石化公司は自社開発の気相法プロセスを採用し、関連分野の技術的空白を埋めた。主力製品の透光率は国際先進水準に達し、品質の安定性は国産POEの中でもトップクラスだ。これにより製造された太陽電池封止フィルムは、優れた耐候性と水蒸気遮断性、長い使用寿命を備えている。国際的に主流の溶液法と比べ、気相法はより環境に優しく、エネルギー消費は溶液法の約60%で済む上、製造工程で溶剤を排出しないため、製品の揮発成分が少なく、臭いも抑えられている。
中国石油の他のPOEプロジェクトが順次完成するにつれ、26年末までに総生産能力は30万トンを超え、新エネルギーなど新興産業のサプライチェーンの安全性を確保する見込みだ。(提供/人民網日本語版・編集/YF)











