香港メディアの香港01は1日、中国の若者の間で「編み物女子」や「編み物男子」が増えていると報じた。
記事によると、近年、男女問わず若い世代を中心に編み物が流行の兆しを見せているといい、SNS・小紅書(RED)が発表した「2025年度関心レポート」では、「話題になったちょっと変わった趣味」のトップ10に「かぎ針編み」が入ったという。
先日、上海で行われた「編み物女子の集い」と題するイベントには、3日間で延べ2万人が参加した。会場では自分たちが手作りした作品を展示したり、互いに交換したりする様子が見られた。カラフルなグラデーションのマフラー、ふわふわの猫耳帽子、精巧でレトロなグラニースクエアのショールなど、実用性を兼ね備えたもののほか、雪だるまや「財神爺(中華圏の金運の神)」、東方明珠塔、ゲームのキャラクターなどの作品もあったという。
イベントでは第1回となるコンテストも行われ、参加者は制限時間内に人形に着せる服をかぎ針編みで制作。白髪の高齢者から11歳の子どもまでが輪になって座り、思い思いの服を編んでいった。その中の1人、11歳のKaiaさんは編み物歴1年ながら大人顔負けの手さばきを見せ、ふわふわのミニドレスを編み上げた。Kaiaさんは編む際に図を見ることはなく、すべて自分の発想と感覚だけで仕上げているという。
イベントは女性に限定したものではなく、「編み物男子」が腰かけながらセーターを編む姿が見られたり、男性の編み物ブロガー「男麻麻大蘑菇」さんが恋人と一緒に参加したりしていた。「男麻麻大蘑菇」さんは「自分が最初に編み物の世界にハマるきっかけとなったのは、恋人が着ていた手編みのチャイナドレスだった」と明かした。
会場では互いにかぎ針編みの技法を教え合う光景も見られたといい、参加者からは「みんなで助け合う感じが本当に楽しい。たとえ編み間違えても、それもまた喜び」「親切な若者たちがたくさん新しい編み方を教えてくれた。この年になって、こんなにたくさんの同じ趣味を持つ友人に出会えるとは思わなかった」といった声が上がった。
記事は、小紅書で「編み物女子」に関する話題の閲覧数が約9億回に達していることに触れ、「編み物はもはや個人の趣味にとどまらず、人と人とを結びつける社会的な絆としての性格を強めている」と指摘。SNS上では「編み物は時間を凝縮する芸術。手作りの贈り物が尊いのは、誰かが自分の人生の一部をあなたに差し出してくれたから」との声も出ていると紹介した。
また、編み物に夢中になるきっかけとして「ストレス低減」につながるという声も少なくないとし、「編み物は脳の過負荷や感情の不安を和らげてくれる」「セーターを編んでいる時は頭が完全に空っぽになって、生活の中の悩みを忘れられる」「毛糸は、私のどん底の時期に寄り添ってくれた。生活がどんなに不確かなものでも、毛糸は編み続ければ必ず完成品ができる。編み物の魅力はそこにあると思う。現代的なテクノロジーをいったん手放し、単純で、機械的な手作業に全身全霊で没頭することで、強い達成感を得ることができる」といった意見があることも伝えた。(翻訳・編集/北田)











