シンガポールメディアの聯合早報はこのほど、2016年に発表された在韓米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)配備決定に端を発する中国の「限韓令」について、「解除にはまだ時間がかかる」との記事を配信した。
記事はまず、「韓国の人気グループBTSは中国SNSの微博(ウェイボー)に563万人を超えるフォロワーを抱えるが、先日発表されたワールドツアーの開催地に中国本土の都市は一切含まれていなかった」と説明。
記事はまた、「韓流スターの中国公演を巡る限韓令解除のうわさは何度も流れたが、予想された全面解除には至っていない」とし、男性グループEPEXの公演中止に言及。昨年5月、EPEXは福建省福州市で公演を行う計画だったが、「不可抗力」を理由に最終的に中止された。これは限韓令以降、韓国籍メンバーだけのアイドルグループが中国で行う初の単独公演になるはずだったという。
記事によると、ここ数年、限韓令は一部で緩和の兆しが見られ、昨秋と今年1月の中韓首脳会談で両国関係が改善する中、中国がさらに制限を緩和するかどうかが注目されている。中国人民大学社会科学高等研究院(深セン)の研究チームは両国間の政治的信頼の高まりなどを挙げて「韓国の芸能関係者や関連する文化企業の広東省深セン市および粤港澳大湾区(グレーターベイエリア)での発展は歴史的な黄金期を迎えている」と指摘するが、中国の業界関係者は様子見の姿勢を崩していない。
深センにある舞台芸術制作会社の責任者は取材に対し、「K-POP公演が中国本土に戻ってこられるかどうか、まだ判断できない。当局が承認するかどうかも分からない」と語った。北京に本社を置く公演運営会社の責任者も「韓流スターが中国で公演するという明確な情報は聞いていない」と回答。このほか、「短期的にスタジアム級のツアーが全面解禁されることは難しいが、小規模なファンミーティングやサイン会は『文化交流活動』の名目で北京、上海、広州、深センといった大都市で常態化するかもしれない」との声も聞かれた。
一方、韓流文化を研究する海外の専門家は「中国は最終的にこの非公式な制限を段階的に緩めると考えるが、韓国の芸能人の中国での活動が以前の規模に戻るには5年前後かかるかもしれない」との見方を示した。また、中国の専門家は「今後半年で、より多くの韓国の芸能人が中国の映画や広告に出演すれば政策緩和の重要なシグナルと見なすことができる」と指摘。











