中国最大のコーヒー生産地である雲南省のコーヒー産業が、輸出拡大と国内流通の高度化を背景に存在感を高めています。昆明税関によると、2025年に雲南省から輸出されたコーヒーは1万9000トン、輸出額は8億6000万元(約190億円)に達し、量・額ともに中国首位となりました。
生産面でも成長が続いています。雲南省の2025年のコーヒー栽培面積は146万3000ムー(約9万7500ヘクタール)、生豆生産量は13万8900トンと、いずれも前年から15%以上増加しました。育種から栽培、加工、販売までを一体化した全産業チェーンの構築が、安定供給と品質向上を支えています。
一方、国内市場では流通改革が進み、「雲咖(雲南コーヒー)」の自主価格形成が進展しています。強い内需と多様な販売チャネルの整備により、国際相場への依存から脱却し、2019年比で生豆や高品質豆の平均価格は3倍超に上昇しました。上海や北京では高品質コーヒーを扱う専門店での雲南豆の取り扱い率が8~9割に達しています。
オンライン販売も急拡大しており、2025年1~11月のコーヒー関連ネット小売額は42億3400万元(約935億円)に達しました。さらに、スターバックスや瑞幸咖啡(ラッキンコーヒー)など大手による直接調達や加工投資が、標準化されたサプライチェーン構築と付加価値向上を後押ししています。
雲南省は今後も輸出拡大とブランド育成を進め、国内外市場での競争力強化を目指す方針です。生産、流通、消費を一体で高める戦略が、雲南コーヒーの国際的地位をさらに押し上げそうです。(提供/CRI)











