2026年2月2日、台湾の女性ファッション誌・Bella儂儂は「宮崎駿、新海誠監督の後を継ぐ」として、四宮義俊監督の「花緑青が明ける日に」がベルリン国際映画祭にノミネートされたことを紹介した。

このほど、第76回ベルリン国際映画祭よりコンペティション部門のラインナップが発表された。四宮義俊監督が手掛けた「花緑青が明ける日に」が選出され、同作が最高賞の金熊賞を争うことになったことが明らかになると、記事は「宮崎駿監督や新海誠監督に続き、注目のアニメーション長編作品が、再び世界三大映画祭に進出した。同作は伝統芸術と現代アニメーションを融合させた大作であり、国際市場でも大きな注目を集めている。世界初上映は26年2月のベルリン国際映画祭、3月6日に日本で公開され、台湾でも4月に上映予定だ」と伝えた。

「花緑青が明ける日に」の物語は老舗の花火工場・帯刀煙火店が町の再開発により立ち退きを迫られるところから始まる。若き帯刀敬太郎(たてわきけいたろう)は、突然姿を消した父に代わり、独りで4年間店を守り、幻の花火「シュハリ」を完成させようと奮闘していた。すると、東京で暮らす幼なじみのカオルも店の取り壊し前日に奇跡的に帰郷し、久々の再会を果たした2人は、花火の完成と打ち上げをめぐる驚きの計画を実行しようとする。

記事は、「同作はフランスの制作会社MIYU Productionsと日本のアスミック・エースによる共同制作作品である。24年のアヌシー国際アニメーション映画祭でも国際市場から高い関心を集め、その潜在力は以前から注目されていた」と述べ、ベルリン国際映画祭へのノミネートについて、四宮監督が「一緒に机を並べ、手を動かしてくれた方々、声や音に関わってくれた方々、あまたある可能性の一つ一つが画面に結晶として現れ、融合した結果、ベルリンまで届いたのだと思います」とコメントしたことを紹介した。

続けて、「アニメファンにとって四宮監督の名はなじみ深いだろう。彼はこれまで『星を追う子ども』や『言の葉の庭』、世界的ヒットとなった『君の名は。』など、複数の新海監督作品に深く関わってきた。しかし四宮氏は、単なるアニメーターにとどまらない。彼の最大の特徴は『日本画家』であることだ」と強調した。

その上で、「一般的なアニメがなめらかで精密なデジタル線を追求するのに対し、四宮氏は日本画特有の鉱物顔料の質感や写意的な筆遣いを大胆にデジタルアニメに取り込む。この手法により、彼の映像には独特の粒感と流動性が生まれ、まるで一コマ一コマが動く芸術品のように見える。加えて、実力派若手俳優の古川琴音と萩原利久が声優として起用され、この美しい作品に確かな魂を吹き込んだ」と評した。

そして、「日本のアニメーション作品が、ヨーロッパ三大映画祭のコンペティション部門に進出することは、決して容易ではない。歴史を振り返れば、宮崎監督の『千と千尋の神隠し』(02年)、新海監督の『すずめの戸締まり』(23年)のみがこの栄誉を得ている。今回『花緑青が明ける日に』は両巨匠に続いてベルリン国際映画祭のコンペティション部門に名を連ねる数少ない日本アニメとなった。これは、四宮氏の監督としての実力が国際的に認められた証であると同時に、日本アニメの美学を再び世界へ押し出す重要な節目でもある」と言及した。(翻訳・編集/岩田)

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