中国各地の漫画・アニメイベントで日本の人気漫画「名探偵コナン」のキャラクターのコスプレが禁止されている。中国メディアの瀟湘晨報が5日に報じた。
発端となったのは、「名探偵コナン」のテレビアニメ放送30周年と「僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)」のテレビアニメ放送10周年を記念したスペシャルコラボだった。「ヒロアカ」は過去に登場した「志賀丸太(しが・まるた)」というキャラクターが、旧日本軍「731部隊」が被験者を「マルタ」と呼んだことを連想させるなどとして中国で炎上し、「中国侮辱作品」とのレッテルを貼られている。今回のコラボによって「コナン」にまで批判の矛先が向けられており、政府系メディアまでが問題視する事態になっている。
瀟湘晨報の記事は、「調査したところ、各地で複数の漫画・アニメイベントの主催者が声明を発表し、『名探偵コナン』のキャラクターのコスプレでの入場や、『名探偵コナン』関連グッズの販売を禁止していることが分かった」と報道。あるイベント主催者の「皆さん、歴史を尊重し、レッドラインを堅守し、調和が取れて安心できる漫画・アニメイベントの環境を共に維持していきましょう」との声明を紹介した。
また、中国北方地域で最大規模と言われる「北京国際動漫遊戲狂歓節(IJOY)」は今月7~8日に北京国家会議センターで第27回となるイベント開催を予定しているが、3日午後に主催者がSNS・微博(ウェイボー)で急きょ追加した注意事項を発表。「文化の安全とイデオロギーの健全性を守り、正しい歴史観を提唱し、中国人が果たすべき義務を履行する」との理由で、「ヒロアカ」と「コナン」の2作品のコスプレやグッズの展示・販売を禁止するとした。
これについて、中国のネットユーザーからは「支持する!」「(これらの作品は)政治的立場は関係ないと言いつつ、中国で金を稼いでいる」「『コナン』のファンではないが好きで見ている。だが、レッドラインに挑戦する行為は許されない」「『コナン』終わったな」「『コナン』ファンだけど言いたいのは…(締め出しは)良くやった!」「作品同士のコラボは構わないが、わざわざ政治的立場に問題のある作品とコラボするのは問題があるとしか言えない」「それから『ポケモン』もだ(※靖国神社でのイベントが物議)」といった声が上がった。
一方、台湾メディアの自由時報はこの騒動についての外国のネットユーザーの反応を紹介しており、それによると「またガラスのハートが壊れた」「俺、中国人じゃなくて良かった」「(中国で出回っている)海賊版を根絶すべき」「禁止するなら日本の作品全部にしろよ。ちまちま文句言ってて笑える」「『ヒロアカ』に文句があるなら『(週刊少年)ジャンプ』をまるごと禁止すればいいのでは?」「中国人の入国を禁止するためには?神アニメ『ヒロアカ』!」といったコメントが並んだという。(翻訳・編集/北田)











