中国メディアの環球時報は7日、中国は人型ロボット分野で電気自動車(EV)の成功モデルを複製し成果を挙げているとする米テック系メディア、レスト・オブ・ワールドの記事を紹介した。

記事はまず、「中国企業は人型ロボット市場を支配し、製造業と労働力を変革する技術を主導している。

欧米企業はほとんど太刀打ちできていない。シリコンバレーが2025年に人型ロボットの未来に向けたマーケティング戦略に費やしていた一方で、中国は忙しくロボットを出荷していた。25年に世界で販売された人型ロボットの大多数が中国製だった」と伝えた。

そして「人型ロボット産業はまだ初期段階にある。しかし初期の優位性により、中国では研究開発や展開の進歩が加速し、EVの成功をけん引したモデルを複製することで、優位を確立できるだろう」とし、コンサルティング会社オムディアの技術アナリスト、リアン・ジェイ・スー氏の話として、中国の初期の優位性は「政策支援や公共投資、成熟したサプライチェーン、人工知能(AI)ソフトウエアおよびハードウエアの進歩の組み合わせ」によるものだと伝えた。

中国は人型ロボット分野でEVの成功モデルを複製し成果を挙げている―米メディア
アギボットの人型ロボット

記事によると、25年に世界で販売された人型ロボットは1万3000~1万8000台とされている。中国の宇樹科技(ユニツリー・ロボティクス)は25年に5500台の人型ロボットを販売して世界1位となり、智元機器人(アギボット)は5168台で2位だった。この結果は中国がEV分野でいかに優位を占めたかを想起させる。初期の国家支援と産業政策によって数十社の新規参入が可能になり、急速な規模拡大によって世界のベストセラーリストの上位に躍り出た。スー氏は「中国の人型ロボットベンダーはロボットの設計に現地部品を多用するようになっていて、それがコスト効率やサプライチェーンの安全性、イノベーションの促進、市場投入時間の短縮に役立っている」と語る。オムディアの25年の人型ロボット売上ランキングに入った中国以外の企業は、米国のフィギュアAI、アジリティー・ロボティクス、テスラの3社だが、いずれも中国のライバル企業に大きく差をつけられ、それぞれ約150台しか販売していない。テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)も「中国はAIと製造業に非常に優れており、テスラにとって間違いなく最も手強い競争相手となるだろう」と語っている。

(翻訳・編集/柳川)

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