最近になり、四川大学のある課題チームに所属する修士課程と博士課程の大学院学生が、同大学機械工程学院の王竹卿教授について、学術関連での不正、経費の横領、教師としての道徳の欠如を共同告発する文書を作成した。四川大学は2月6日付で、調査をすでに開始したと発表した。
四川大学の公開情報によれば、王教授は現在、四川大学機械工程学院特聘研究員、博士課程指導教授、四川大学に付属する華西病院で、医学と製造技術を融合させる分野での独立PI(研究主宰者)、四川大学マイクロマシンシステムとインテリジェントセンシング革新センターの責任者を務めている。
王教授は長期にわたり「MEMS(メムス)センサーおよびMEMS技術に基づく生物医学検出チップ」の研究に尽力してきた。MEMSとは「微小電気機械システム」のことで、シリコン基板などの上に、目に見えないほど小さなスイッチ、歯車、鏡、バネなどの機械部品と電子回路をひとまとめに作り込む技術のことだ。また、王教授は学術論文42本を発表しており、うち35本は国際的に権威ある学術データベースに登録されたSCI論文に認定されている。
四川大学の大学院生が作成した王教授に対する共同告発文書はPDFで83ページにも及ぶ。同文書によれば、王教授にはまず、学術関連の不正として、実験データの改ざん、実験プロセスの偽造、二重投稿、データ捏造、論文での不適切な署名などの疑いがある。
金銭面では、大学の名義で学術会議を主催することを理由に経費をだましとり、学生に登録料の支払いを要求して自らが経営する会社の口座に振り込ませ、さらに科学研究費の名義で会議の費用を追加して大学から受け取った。さらには、指導教授の立場を利用して、一部の学生と助手を自分が経営する会社に名目上在籍させて給与を支払ったことにして、原価の架空計上や脱税を行い、科学研究費を詐取したなどの疑いもあるという。
告発文書によると、王教授にはいわゆる「パワハラ」行為もあった。学生に対して人身攻撃や脅迫を行い、学生に無理やり安全確認チェックがまだ行われていない場所のデスクを使わせたこともあったという。また王教授の言動に耐えかねて博士課程学生2人が指導教授を変更し、また、王教授が共同指導者を務めていた学生1人を長期にわたり他者の面前で罵倒し、最終的には研究室から追い出した。
四川大学内でこの告発文書が出回ると、王教授は告発文書を作成したグループのチャットに、誹謗中傷されたとして警察に通報したと書き込み、警察が被害届を受理したことを含む書類も示した。
四川大学の人事部門は6日付で、告発文書を受理したと発表し、同問題について「大学は極めて重視しており、すでに専門チームを組織して規則に従って調査の手続きを始めた。もし受理した問題が事実であれば、本学はその場しのぎ手段は決して取らずに厳粛に処理し、風通しがよく正しい風紀の教育環境を維持する」と表明した。(翻訳・編集/如月隼人)











