2026年2月9日、環球時報はオーストラリア放送協会(ABC)の報道を引用し、世界各地のソーシャルメディア上で、Z世代の若者が中国的なライフスタイルを積極的に取り入れるトレンドが急速に拡大していることを報じた。

記事によると、ABCはまず、インスタグラムやTikTokなどのSNSで「あなたは私の人生の『とても中国的』(中国ブーム)な時期に私と出会った」というフレーズが流行していることを紹介。

このフレーズを用いる若者たちは、青島ビールを飲み、室内でスリッパを履き、炊飯器で米を炊き、生ものや冷たい食べ物を避けるといった、伝統的な中国式の習慣を尊重し、自らの生活に取り入れていると伝えた。

また、こうした潮流を追いかけているのは華人系にとどまらず、オーストラリアのミュージシャンであるケリー・ホリデイ氏のような西洋の若者にも広がっていると指摘した。

そして、中国系オーストラリア人の旅行コンテンツクリエイター、ダナ・ワン氏の見解として、ソーシャルメディアが若い消費者に向けて中国のイメージを再構築し、旧来の固定観念を打破していると紹介。ワン氏が、昨年の米国におけるTikTok封鎖危機を機に、多くのユーザーが中国のSNS「小紅書(RED)」へ流入したことを「転機」として挙げたことを伝えた。

ABCはさらに、ワン氏が高速鉄道や電気自動車(EV)の普及などの「リアルな中国」に多くの外国人が驚いており、一部の西洋人が抱くステレオタイプが深刻に時代遅れになっていると述べたことにも言及した。

ワン氏はこのほか、日本のラーメンの起源が中国にあることや、中国発の「ドールメイク」が韓国の美容産業発祥と誤認されている現状を挙げ、西洋社会における中国文化への理解不足についても論じたという。

ABCは一方で、メルボルン大学アジア研究所の講師、卓少傑(ジュオ・シャオジエ)氏がこのトレンドについて、米中間の地政学的緊張に対する米国の若者の「アンサー」である可能性を指摘し、米国政府の外交政策に対する一種の抵抗であり、米国がこの競争の中で何を失うかを示唆しているとの見方を示したことを伝えた。(編集・翻訳/川尻)

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