中国メディアの参考消息は10日、「中国のスポーツブランドが冬季五輪を利用して欧州市場に狙いを定めている」とする香港メディア、サウスチャイナ・モーニング・ポストの記事を紹介した。

記事はまず、ミラノ・コルティナ冬季五輪に関係する中国ブランドはイタリアおよび欧州全土で野心的なマーケティング活動を展開中で、その中心的な位置を占めているのがスポーツウエアやスポーツ用具だと伝えた。

そして、その先頭に立っているのが中国を代表するスポーツブランドのLi-Ning(リーニン)だと紹介。中国オリンピック委員会の公式パートナーに復帰して同国代表チームに競技用のウエアや用具を提供するとともに、1月のミラノ・ファッションウィークで都会的なライン「Glory」を発表するなど海外進出の取り組みも進めていると伝えた。

また、同じく中国を代表するスポーツブランドのANTA(アンタ)も、2009年から24年まで中国オリンピック委員会の公式パートナーを務めたのに続き、ミラノ・コルティナ冬季五輪ではギリシャオリンピック委員会の公式スポンサーとして同国代表チームにウエアなどを提供していることに触れ、「今大会は海外展開を拡大したい両ブランドにとって、世界的な舞台で自社製品を披露する重要な機会となる」と伝えた。

中国スポーツブランド、冬季五輪を利用して欧州市場に狙いを定める―香港メディア

記事は、リーニンについて、「海外での躍進」を目指して24年上半期に海外の消費者に合わせた戦略を開始したが「その進展は限定的だ」とし、25年上半期の中国以外での売上高は3600万ドル(約55億8000万円)で、中国を含む総売上高に占める割合は1.7%と前年同期比横ばいだと伝えた。

アンタの海外展開については、「リーニンとは対照的に着実に拡大している」とし、1月にドイツのスポーツブランド、プーマの株式29%を約15億ユーロ(約2760億円)で取得すると発表したことや、ギリシャとの契約締結以前にも19年に国際オリンピック委員会の公式スポーツウエアサプライヤーを務めたことを紹介した。(翻訳・編集/柳川)

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