中国メディアの毎日経済新聞はこのほど、米民主党に所属するカリフォルニア州のニューサム知事がドイツのミュンヘンで開催された安全保障会議に出席した際に、トランプ米大統領を改めて非難した状況を紹介する記事を発表した。ニューサム知事は環境対策などでトランプ大統領を非難し、さらに政敵に対する「口撃」を「8歳の子どものようだ」と論評した。
トランプ政権は2月12日、米国環境保護局が2009年に発表した研究報告書の中の科学的認定、すなわち二酸化炭素など6種類の温室効果ガスが米国の公衆の健康と福祉に対する潜在的な脅威になるという認定を撤回すると発表した。同認定は、米国政府が温室効果ガスの排出を規制し、電気自動車の発展を推進し、気候変動に対応するための重要な法的基礎と見なされてきた。
ニューサム知事は、クリーンエネルギーとグリーンな発展は大きな潮流であり、経済の繁栄と競争力の向上に関わると指摘した。ニューサム知事は、中国がグリーンな発展を堅持していることには非常に敬服していると述べ、さらに「トランプ大統領は愚かさを上塗りしている。米国を19世紀に逆戻りさせようとしている」と批判した。
ニューサム知事はさらに、米国では気候変動に関連する災害が多発しており、民衆はすでに空気の質の悪化、山火事の多発、洪水の激化という(悪い)結果を被っていると指摘した。
ニューサム知事は、トランプ大統領が自分を「ニュースカム」と呼んだことにも言及した。ニューサムは本来、古英語の「新たな家」との言い方に由来する姓だが、「ニュースカム」は「新たなくず野郎」ということになる。ニューサム知事は「これでも米国大統領だ。すでに80歳なのに、あろうことか8歳の子どものように私にあだ名を付けて呼んでいる」と批判した。
トランプ大統領は多くの政敵に「あだ名」を付けることを繰り返してきた。中には、自らがネイティブ・アメリカンの血を引いていると主張したエリザベス・ウォーレン上院議員を「ポカポンタス」と呼んだり、身長の低いマルコ・ルビオ上院議員を「リトル・マルコ」と呼ぶなど、人種や身体の特徴に触れるあだ名もある。
ニューサム知事はトランプ大統領を批判する理由として、同盟国への裏切り、民主主義の軽視、外交の私物化も挙げている。そしてミュンヘンの会議では、「今日、もし一つだけメッセージを伝えられるとするなら、それはトランプはただの通りすがりの人に過ぎず、3年後には下野するということだ」と述べた。
ニューサム知事は2024年の大統領選の前後から、トランプ氏の言動について、「ルールを書き換え、うそをつき、我々の人格を攻撃している。それなのに我々はまだ『彼らが低俗に行こうとも、我々は高潔に行こう』という古いスローガンに縛られている」などとして、民主党側の「紳士的な対応」を批判し、より強い表現でトランプ大統領を批判するようになった。
ニューサム知事は28年の大統領選に出馬すると考えられている。そのため、カリフォルニア州独自の環境規制や経済政策という実績を示しつつトランプ大統領を強く批判し続けていることには、まず民主党内で、「指導者として能力は証明されている。また、共和党のトランプ政権に最も力強く立ち向かった人物だ」としての評価を勝ち取る狙いがあるとの見方がある。(翻訳・編集/如月隼人)











