2022年の北京冬季オリンピック以降、中国のスキー・スノーボード人口は増加が目立ち、消費構造も大きく変化しています。かつては入門モデル中心だった市場は、今や中・上級者向けの高付加価値商品へとシフトしています。

中国のスノーボード男子の蘇翊鳴選手がミラノ・コルティナ冬季オリンピックでメダルを獲得し、Burtonのボードが注目を浴びたことも、市場の関心を一段と高めました。

スキー・スノボ熱は北方地域中心からより広い地域、特に華東地域へと広がっています。上海市の関連協会によると、市内のウインタースポーツ参加者(延べ人数)は2017年の60万人から2024年には452万人に増加し、2025年には500万人を突破しました。体験型から本格志向への移行が進み、板やブーツに加え、ヘルメットやプロテクターなどを一式そろえる消費者が増えています。

調査会社の艾媒咨詢(iiMedia Research)が発表した「2025~2026年中国ウインタースポーツ業界発展動向報告」によると、2023~2025年の中国のウインタースポーツ装備市場は年平均32.22%のペースで拡大しています。2025年の市場規模は846億6000万元(約1兆8800億円)と、前年比34.79%増となり、2026年には1000億元(約2兆2000億円)を突破する見込みです。また、2025年にウインタースポーツがけん引する関連市場規模は約1兆1700億元(約26兆円)に達し、2029年には約1兆5600億元(約35兆円)に拡大すると予測されています。

需要拡大を受け、海外ブランドは中国市場への投資を強化しています。Burtonは直営店や電子商取引(EC)を通じて販売網を拡充し、Jones SnowboardsやNitro Snowboardsなども中国市場での展開を強化しています。一方、国産ブランドも機能性やアジア人向け設計を武器に細分市場を開拓しています。

中国のスキー・スノボ市場は「量の拡大」から「質の高度化」への転換期にあります。ブランド各社にとっては、販売拡大だけでなく、ローカル化や商品の差別化を通じて成長機会を確保できるかが鍵となっています。

(提供/CRI)

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