2026年2月19日、中国メディア「正解局」は「パナソニックはなぜ中国の電池企業に打ち負かされたのか?」と題し、世界の車載電池市場でかつて覇者と呼ばれたパナソニックが急速にシェアを失った経緯と背景を報じた。
記事は、2014年時点でパナソニックが世界シェア38%を誇り、日産・NEC合弁のAESCを加えると日系メーカー全体で70%を占める絶対的な支配力を持っていたことを紹介した上で、韓国の市場調査機関SNEリサーチの最新データ(2025年)ではパナソニックのシェアがわずか3.7%に急落したと伝えた。
その上で、衰退の最大要因として米企業テスラへの過度な依存を指摘。出荷量の最大80%をテスラが占め、まさに「卵を一つのカゴに盛った」状態だったと説明した。
そして、18年にテスラが上海ギガファクトリーへの追加投資を求めた際、パナソニックが財務上の負担を理由に拒否したことが決定的な転換点になったと分析。テスラはその後、LGエナジーソリューション、寧徳時代(CATL)など複数のサプライヤーへと調達先を多角化し、パナソニックは独占的な核心供給者の地位を失ったと論じている。
記事は、技術戦略の硬直性も衰退の主因として言及。パナソニックが円筒形電池の改良に固執し続けた一方、形状別で世界市場の60%超を占める角形・ブレード電池の技術路線への対応が大幅に遅れた上、材料別で世界市場で60%以上のシェアを持つリン酸鉄リチウム(LFP)電池の潮流も見逃したと指摘した。
このほか、中国・韓国企業の台頭も要因として挙げ、25年時点で中国勢がトップ10のうち6社を占め市場シェア70%超を確立した事実を提示。LG・SK・サムスンの韓国勢が円筒形・パウチ型・角形にわたる多角的な技術戦略と幅広い顧客基盤を武器に、シェア15.3%を維持していることも紹介した。
また、韓国企業が早期から中国の安価な原材料・部品を積極的に採用し、コスト競争力を高めた一方、パナソニックは国内メーカーに依存した閉鎖的なサプライチェーンを維持し続けたことを対比的に解説。中国のサプライチェーンへの参入が、韓国企業がグローバル市場を維持できた最大の要因だったとの見解を示している。
記事は最後に、動力電池の競争の本質は技術や生産能力の争いではなく「サプライチェーンの争い」にあると結論付け、動力電池の現在と未来はいずれも中国にあるとする筆者の強い主張で締めくくった。(編集・翻訳/川尻)











