中国メディアの半月談はこのほど、「シルバー留学がひそかに盛んになっている」とする記事を配信した。

記事によると、「定年退職」が何年も先延ばしにされてきた「入学式」と化す中、50~80代のミドル・シニア世代がバックパックを背負い、海を渡り、イタリア・フィレンツェの写生教室から日本の京都の茶道教室、スペイン・バルセロナの語学教室に至るまで、「老後」を再定義しようと奮闘している。

そうした人たちは、観光ではなく学生として学びに没頭している。このひそかに盛んになっている「熟年留学」は、活力に満ちたミドル・シニア世代が、単に若い頃の後悔を埋め合わせるためだけでなく、精神的な豊かさと自己価値を積極的に追求する試みでもある。

記事は、その例として、教員を定年退職してフィレンツェの美術学校に留学した、上海の83歳の男性のケースを紹介した。この男性は、28歳の時、古本屋で偶然ラファエロの本を見つけて以来、フィレンツェという地名に憧れを抱き続けてきた。そして、定年退職後にシニアクラブを通じて語学研修と面接を終え、数週間にわたる夢をかなえる旅に出発した。

記事は「熟年留学は、中国における高齢化社会の概念が発展参加型へと進化しつつあることを示している」とし、復旦大学老齢研究院の彭希哲(ポン・シージャー)院長の話として「アクティブシニアは、改革開放とともに育ったベビーブーム世代が中心だ。彼らは比較的多額の資産を蓄積し、平均的に高い教育水準を有しているだけでなく、人生哲学もより自立的で多様化している。平均寿命が延び、退職後の20~30年を健康に暮らせる可能性がある中、学び、働き、老後を過ごすという従来の3段階の人生設計モデルは再検証と再構築が求められている」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)

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