2026年2月22日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、数万台に上る欧州・日本メーカーの自動車が、中国を経由した非公式な流通ルートを通じてロシア市場に大量に流入している実態を報じた。
記事は、ロイター通信が入手した車両登録データと貿易関係者5人へのインタビューを基に、トヨタやマツダから独高級車に至るまで、制裁下にあるはずの車両の取引がロシアで依然として活発に続いていることを紹介。
その上で、制裁回避の主要手段である「0キロ中古車」と呼ばれる手口を詳細に解説。中国国内でいったん新車として登録・販売した車両を、直後に「中古車」として再分類し直してロシアへ輸出する手法で、メーカーの承認なしに販売が可能になる仕組みだと説明し、四川省の自動車貿易業者の元輸出業者・張愛軍(ジャン・アイジュン)氏が「その方が輸出しやすい」と述べたことを伝えている。
記事はまた、こうした手口による流入規模をロシアの市場調査機関Autostatのデータで裏付け、23年以降に中国で生産された対ロ制裁実施国(日、米、独など)メーカー車の台数が倍増し、25年にロシアで販売された制裁実施国メーカー製車両約13万台のほぼ半数を占めるに至っていると報じた。
さらに、昨年ロシア人が購入したトヨタ車のうち約2万4000台、マツダ車約7000台のほぼ全てが中国生産だったことにも言及。両社は「ロシアに新車を輸出していない」との立場を崩していないことから、「0キロ中古車」によるという制度的な抜け穴の存在が浮き彫りになったとした。
記事はこのほか、メルセデス・ベンツやBMWなどのドイツメーカーが無許可輸出の防止に努めているとしつつ、違反調査は「時間がかかり、複雑だ」と限界を認めていることにも言及。欧州の制裁専門家セバスティアン・ベニンク氏が「制裁を回避する方法があまりにも多岐にわたるため、特定の自動車が最終的にロシアに入るのを阻止するのはほぼ不可能だ」と警告したことを伝えた。(編集・翻訳/川尻)











