中国の自動車専門メディア・路咖汽車は23日、「午年の春節(旧正月)、なぜガソリン車を買うか電気自動車(EV)を買うかの論争がなかったのか」との記事を掲載した。

記事は、「2021年以降、春節の時期になると、ガソリン車を買うべきか、それともEVを買うべきかという議論が起きていたが、今年の春節休暇にはこうした話題はかなり減少した」と述べた。

その上で、「新エネルギー車について、最も広く知られている休暇期間中の弱点は充電である。毎年のように関連ニュースが流れ、当初は航続距離への不安が不満の中心だった。当時、多くの主流モデルは航続距離を500キロ以上とうたっていたが、冬に気温が下がると航続距離は不規則に大きく落ち込み、300キロ走れれば良い方と言われることさえあった」と説明した。

また、「その後は充電設備の不足への不満が噴出し、新エネ車の市場占有率が高まるにつれ、毎年の帰省ラッシュ時には必ず充電待ちの列に並ぶことが新たな現象となった」とする一方、「状況は変わりつつある」とし、最近では充電速度は大きく向上し、価格が15万元(約330万円)を超えるモデルであれば20分で30%から80%まで充電できる水準に達していること、サービスエリア(SA)等の充電設備の数も増えていることを説明した。

今年の春節に「ガソリン車かEVか」の論争が起きなかったのはなぜか―中国メディア

記事は、「技術が進歩すれば新技術が旧技術に取って代わるのは必然。26年からEVの購入税は全額免除から半額徴収へと変わったが、それでもコストはガソリン車より50%以上低い水準だ」とし、「ガソリン車かEVかという議論自体は意味を失い、結局は各自の認識やニーズに応じた選択となっている。ただ、ガソリン車も技術改良により巻き返しを図っており、奇瑞汽車やフォルクスワーゲンなどもガソリン車の運転支援機能を強化している」と論じた。

一方、今新たな論点になっているのは「高級車とは何か」であるとし、「例えばテスラのModel 3は約23万元(約520万円)から、Model Yは26万元(約580万円)からで、アウディA4LやQ5Lに近い水準だ。理想汽車L6も補助金適用後は22万元(約495万円)前後となる。しかし多くの人の認識では、これらは『ファミリー向け』『コスパ重視』とのイメージが強く、『高級』とは結び付かない。シャオミ(小米)も同様で、若さや遊び心、価格重視の印象が先行する」とした。

また、「ベンツやBMWなどの伝統的な高級車は年長層からは依然として評価されるが、最盛期を知らない若年層にはその価値が十分伝わらない。

四輪駆動技術や加速性能、安全性といった従来の強みも、EV化やAI技術の普及によって相対的な価値が下がっている。さらに、キャデラックやリンカーンなどは価格を大きく引き下げており、もはや『高価格=高級』という図式は成り立たなくなっている」との見方を示した。(翻訳・編集/北田)

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