天津大学は2月23日、同大学の許運華教授のチームが華南理工大学の黄飛教授のチームなどと共同で、より安全で耐寒性や耐熱性に優れた新型の有機正極素材の開発に成功したと発表しました。この開発により、従来の有機リチウムイオン電池が抱えていた「エネルギー密度が低い」「実用化が困難」といった課題が克服されました。
研究チームが開発した新しい有機正極素材は、高い電子伝導性、リチウムイオンの高速輸送能力、大きなエネルギーの貯蔵容量を兼ね備えています。この素材を用いて試作された有機系パウチ型電池の質量当たりのエネルギー密度は、現在広く普及しているリン酸鉄リチウムイオン電池(LFP電池)を上回る250ワット時/キログラムに達しました。
さらにこの電池は、セ氏マイナス70度からプラス80度という極端に広い温度範囲で安定して動作するだけでなく、柔軟性と安全性にも優れています。
安全性の面では、厳格な「針刺し試験」に合格しました。また、充放電の過程で変形は見られなかったことでも高い安全性が実証されました。これらは、新型電池が実験室レベルから実用化に向けて重要な一歩を踏み出したことを意味します。
許教授は、「今回の成果により、将来の『グリーンバッテリー(環境配慮型電池)』開発に向けた重要な素材の基盤が築かれた。また、この電池の柔軟性は、フレキシブル電子機器やウェアラブルデバイスなどの分野に全く新たなエネルギー貯蔵ソリューションを提供するものだ」と説明しました。(提供/CRI)











