2026年2月26日、中国のポータルサイト・捜狐に「人気なのは日本だけ?『アンパンマン』の不思議な現象」とした記事が掲載された。
記事は、「日本の漫画家・やなせたかし氏が生み出した『アンパンマン』は、日本において『人気』という言葉では足りないほどの影響力を持つ。
そして、「『アンパンマン』はかつて世界第6位のマルチメディア作品と統計されたことがある。上位5作品の『ポケットモンスター』『ハローキティ』『くまのプーさん』『ミッキーマウス』『スター・ウォーズ』は世界的に認知されているのに対し『アンパンマン』はほぼ日本限定の人気にとどまっている。ネット上では『売上構造は日本100%、海外0%に近いのではないか』と指摘する声もあった」と紹介した。
その上で、「なぜこれほど強力な作品が海外に進出しないのか、あるいは進出できないのか。まず設定を見れば、同作がほぼ日本の子ども向けに特化されていることが分かる。主人公の頭は『あんぱん』である。
また、「主人公は自らの顔を分け与え、食べさせた後に弱体化し、新しい顔に取り替える。日本ではこれが無私の奉仕や自己犠牲として受け止められるが、欧米では不気味、あるいは不健全と解釈されるかもしれない。児童向けコンテンツの審査が厳しい地域では、そもそも認可が下りない可能性もある。加えて翻訳の難しさもある。登場人物の多くは『パン+名前』だが、英語に直訳すれば長く不自然、かつ覚えにくい名称となる。本格的にローカライズする場合はキャラクター体系を再構築する必要があり、事実上別作品を作るに等しくなってしまうだろう」とした。
さらに、「もう一つ見落とされがちな点は、同作が日本で圧倒的成功を収めているということだ。日本では育児をする上でアンパンマンを避けて通ることはほぼ不可能だとさえ言われる。哺乳瓶、絵本、玩具、衣類、医療関連グッズに至るまで、生活のあらゆる場面に浸透している。
そして、「自らの顔を分け与え、他者のために犠牲となり、それでも再び立ち上がるその価値観自体は決して特殊ではない。しかし、その表現方法があまりにも日本的なのである。仮に海外でホットドッグやハンバーガー、あるいはピザの姿に変わったとして、その時それは果たしてわれわれの知る『アンパンマン』と言えるのだろうか」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)











