中国広東省深セン市のスーパーマーケットで「1人分」として販売されている食材が、中国のネットユーザーの間で注目を集めている。

地元メディアの5日の報道によると、最近、同市在住のネットユーザーから「あるスーパーが肉を『1人分』に小分けして販売している」との投稿があった。

投稿では「ちょうどいい量で、あらかじめ切り分けられていて必要な分だけ買える。便利な上、食品ロスの防止にもつながる」などと紹介され、この情報に多くの市民が「これなら『買いすぎて食べきれない』と悩まなくて済む」「毎回新鮮な肉を食べられる」との反応を寄せた。さらには、他の地域のネットユーザーからも「深センはすごく親切な街」「他のスーパーでも導入してほしい」などと店側の取り組みをうらやむ声が上がった。

一方、別のメディアは「一人暮らしの人に朗報」「全国に広がってほしいという声が上がった」などとして、この話題を紹介している。

実際に「1人分」食材を扱う店を訪れてみると、大勢の若い客が「1人分」のマークが付いた商品に興味を示していた。商品の多くは80~200グラムほどの量。客からは「大きな塊で買うより高いかもしれませんが、食べきれるし、いろいろな料理を楽しめるのでいいと思います」などの声が上がり、店の責任者は昨年11月から「1人分」シリーズの販売を始めたことを紹介した上で、売り上げが安定して増え続けていることを紹介した。

当初、同シリーズは肉だけだったが、現在は野菜、果物や調味料など15種類にまで拡大している。同責任者は「主に現在の『独身経済』や少人数家庭の多様なニーズに応えるためです」と語り、「価格も比較的手頃で、豚肉は3.99元(約90円)前後。『3パック10元(約230円)』の販促価格もあり、全体としてコストパフォーマンスは高いです」と説明した。

中国の食卓に変化、「1人分」が流行の兆し―中国メディア

これまで、店の陳列棚には大きな肉の塊や大量の野菜が並ぶのが普通だったが、現在は家庭が小規模化しつつある。「1人向けの食事」は必需品になりつつあり、深センでは複数のスーパーがこのモデルに追随しているという。

(翻訳・編集/野谷)

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