中国の自動車部品企業で業績拡大が目立っています。金融情報サービスの同花順のデータによると、3月4日までにA株市場の自動車部品分野で2025年の業績速報を公表した上場企業は34社に上り、うち22社が増収増益となりました。
分野別に見ると、シャシー・エンジン系では、電動駆動システムを手がける精進電動が新エネルギー車向け電動駆動システムや技術サービスの収入増加を背景に、売上高が前年比108.93%増の27億2600万元(約620億円)となる見込みです。非経常損益を除いた純利益も約108%増の4042万元(約9億円)と大幅な増益を見込んでいます。
車体部品分野では捷衆科技などが好調です。同社は精密伝動システムや自動車ドア・窓システム向け部品を製造しており、自動車市場の回復や需要拡大による量産効果、顧客からの新規受注増加が業績拡大を後押ししました。自動車電子分野でも、ワイヤーハーネスなどを手がける大地電気が国内商用車市場の回復を背景に売上高を伸ばしました。
こうした好業績の背景には、自動車市場の拡大があります。国家統計局によると、2025年の自動車製造業の付加価値額は前年比11.5%増となりました。自動車生産台数は3477万8000台で9.8%増加し、特に新エネルギー車は25.1%増の1652万4000台に達しました。
また、政策面の後押しや自動車の知能化の進展も業界の収益改善を支えています。自動運転やスマートコックピット、レーザーレーダーなどの普及が進み、自動車産業は電動化の段階から知能化の段階へと移行しています。今後は人工知能(AI)や自動運転技術の進化に伴い、部品サプライチェーンの価値構造も大きく変化するとみられています。
業界関係者は「自動車産業は従来の『製造』から高度な『スマート製造』への転換期に入った」との見方を示しています。ロボットなどとの技術融合も進み、部品企業にとっては新たな成長機会が広がる可能性があります。(提供/CGTN Japanese)











