2026年3月5日、中国メディア・瀟湘晨報は、南極クルーズ旅行を予約した中国人女性が船会社側の不手際で託送荷物を受け取れず、氷点下の極地で苦難を強いられたと報じた。

記事は、浙江省杭州市在住の陸(ルー)さんが中国の代理店を通じ、アトラスクルーズの15泊14日の南極ツアーに1万ドル(約157万円)を費やしたにもかかわらず、乗船前に船会社側の指示で預けた防寒着や生活必需品の入った託送荷物が届かず、極寒の南極で装備なしの状態に陥ったと紹介した。

南極クルーズで荷物届かず、極寒の地で同胞の援助頼りに―中国メディア

また、船会社に緊急用品の貸し出しを何度も申請したが拒否され、旅の終盤になって500ドル(約7万8500円)分のバウチャーが送られてきただけだったと伝えた。

記事によると、船会社の冷淡な対応とは対照的に、船内の中国人旅行客や探検隊員が次々と救いの手を差し伸べ、防水ズボンやプロ仕様の防寒装備を貸し出したことで、陸さんは南極上陸プログラムに参加できたという。

南極クルーズで荷物届かず、極寒の地で同胞の援助頼りに―中国メディア

肝心の荷物は航海6日目にブエノスアイレスの空港に滞留していたことが判明したが、船会社は遅延の原因を空港のベルトコンベアの混雑と説明し、責任を航空会社に転嫁した。

航空会社は1200ドル(約18万8400円)の賠償に同意し、代理店側も800ドル(約12万5600円)の賠償を提案したが、陸さんはいずれも拒否し、船会社の謝罪と経済賠償を強く求めている。なお、代理店の賠償は「見舞金」であり、責任自体には「陸さんと書面契約を結んでいない」ことを理由に認めていないという。

記事は弁護士の見解として、代理店が「契約を結んでいない」と主張しても旅行を手配した事実がある以上責任は免れず、船会社も約款の免責条項を盾にすることはできないと伝えている。(編集・翻訳/川尻)

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