春が訪れ、ダイエットは再びホットな話題となっています。しかし、「太ももが太く、お尻が大きい」悩みは、もう気にしなくてよくなりました。

米国立がん研究所が発行する国際的な学術誌「Journal of the National Cancer Institute(JNCI)」が2025年に掲載した国際的な研究成果は、太ももや臀部(でんぶ)に脂肪の多い人は「抗がん優位性」を備えており、特定のがん発症リスクが低いことを明らかにしました。

この研究は世界保健機関(WHO)傘下の国際がん研究機関(IARC)をはじめとする数十の研究機関が合同で実施したもので、その結果「脂肪をどこに蓄積するかは、どれだけ蓄積するかよりも重要」との結論に至りました。臀部や太ももに蓄積する脂肪が多いほど、特定のがんの発症リスクが低くなります。例えば、乳がんのリスクは23%低下し、髄膜腫のリスクは47%も急激に減少したとのことです。

研究者らは、これは臀部や太ももに蓄積された脂肪から分泌される「アディポネクチン」というホルモンのおかげだと説明しています。アディポネクチンは人体のインスリン感受性を高め、炎症を抑制できることから、がんの発症リスクを下げることにつながります。

一方、腹部の脂肪はがんの「引き金」になるとみられています。腰や腹、肝臓、膵臓(すいぞう)周辺に蓄積された脂肪は、肝臓がん、大腸がん、子宮内膜がんなど、さまざまながんの発症リスクを著しく高めるとのことです。

さらに、欧州心臓病学会が2025年に発表した「European Heart Journal」の研究結果によると、太ももや臀部に蓄積される脂肪は、心血管の老化を遅らせることを助けます。特に女性、とりわけ更年期前の女性の場合、太ももやお尻の脂肪が1キロ増えるごとに、心血管の老化が約半年遅れるとのことです。(提供/CGTN Japanese)

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