香港メディアの香港01は11日、卓球のWTTチャンピオンズ重慶2026女子シングルスで、世界ランキング13位の大藤沙月が同2位の中国の王曼昱(ワン・マンユー)に勝利したことについて、ファンから「王がわざと手を抜いたのではないか」との疑惑が浮上していると報じた。
10日に行われた1回戦で、大藤は王に3-0のストレートで勝利した。
記事は、「王と大藤はいずれもハイレベルなドライブで相手の守備を崩すタイプの選手だが、相対的には王の方が優れているとされる。一つは、王の攻撃力が高く、しかも安定性も高いこと。もう一つは、守備力も高く、身長とリーチの長さによって台をカバーする面でも優位があるためだ」と解説した。
その上で、「(王は)本来であれば両サイドのコースを突き、身長の低い大藤の守備を崩す戦術を取るべきだった。しかし王は自身の強みを生かすことはできなかった。積極的に仕掛けた攻撃のコースも単調で、守備でも粘り強くラリーを続けることができなかった。その結果、強打を得意とする大藤は非常にプレーしやすい状況となり、ゲームを重ねるごとに勢いを増した」と分析した。
記事は、王の低調なパフォーマンスはコンディションと関係している可能性があるとの見方を示し、「これは彼女のプレースタイルとも関連している。王は高い身長と強打を組み合わせることで現在の女子卓球界でトップレベルの攻撃力を有しているが、その代償としてフィジカルへの依存度が非常に高く、少しでもけがや故障が生じると状態が急激に落ちる。王には過去にも同様のケース(2021年に香港の杜凱琹に敗れた試合)が見られた」と説明した。
また、「王は大会で何度も優勝しているが、なぜ一度も世界ランキング1位になったことがないのか。その理由は、王の技術・戦術面の幅が孫や陳夢(チェン・モン)などと比べて狭いからだ」と指摘。「調子が良い時はトップクラスの選手にも勝つことができるが、状態が悪い時はまるで別人のようなプレーになってしまう」とした。
ファンの間でささやかれている「ワールドカップに備えるために手を抜いた」という説については、「何の根拠もなく、反論する価値すらない」と切り捨て、「トップ選手のコンディションは温存して保つものではなく、試合をこなす中で作られていくものだ。王はこれまで一度も大藤に敗れたことはなく、コンディション維持のために故意に敗れても自分にとって何の利益もないばかりか、大藤や日本チームに自信を与えることになる」と指摘した。
さらに、「選手層の厚い中国チームにおいて、海外勢、特に日本選手に敗れることによるプレッシャーは非常に大きい」とし、「王が意図的に手を抜いて敗れた可能性は全くない」と断言。「今大会はシングルスのみで複数種目に出場する必要もなく、疲労の大きい大会ではない。本来であればワールドカップに向けた絶好の実戦練習の場であり、わざと負けて相手を利する必要はないのである」と論じた。(翻訳・編集/北田)











