全国両会(全国人民代表大会・中国人民政治協商会議全国委員会)において、「ゼロカーボン輸送回廊」が注目ワードの一つとなった。7日に開かれた国務院新聞弁公室のブリーフィングで、国家発展・改革委員会は「第15次五カ年計画(2026~30年)」期間中に、中国全土で1万キロメートル以上のゼロカーボン輸送回廊を計画・配置する方針を明らかにした。

新華社が伝えた。

一方、現場においても、ゼロカーボン輸送回廊の建設に向けた多くの実践が交通輸送をよりグリーンで環境に優しいものへと変えている。

2月に重慶市初となる国際グリーン道路・海運連携実証路線が開通した。この路線は重慶市を出発し、広西チワン族自治区の欽州港を経由し、最終的に米国のロサンゼルス・ロングビーチ港に到着する。路線全体の二酸化炭素(CO2)排出量は従来より30%以上削減されており、うち「水素回廊」にあたる重慶・貴州・広西幹線の重慶から欽州港までの1150キロメートルの陸送区間では、全行程で水素燃料電池大型トラックを使用し、途中で4回の水素充填を行うことで、陸送区間におけるニアゼロカーボンを実現した。

新疆ウイグル自治区ではタクラマカン砂漠を縦断する中国初の等級公路「タリム砂漠道路」が全線でゼロカーボンを実現した。また、山東省の済濰高速道路は運営段階での「ネットゼロ(実質排出ゼロ)」を達成。さらに、ニアゼロカーボンのサービスエリアも、ますます多くの高速道路利用者にサービスを提供している。

「ゼロカーボン輸送回廊」の実現で脱炭素化が着実に進展―中国

専門家によると、「ゼロカーボン輸送回廊」とは、体系的な技術統合とモデルイノベーションを通じて、輸送過程における温室効果ガスの実質排出ゼロを目指す「グリーン物流ソリューション」と理解できる。輸送機関の新エネルギー化だけでなく、動力源として再生可能エネルギーを使用することや、それに対応する充電・バッテリー交換ステーション、水素ステーションなどの施設も求められる。また、これらの路線区間の運営管理もスマート化され、空車走行などの無駄を減らすためのスマートな運営管理も不可欠となる。

山西大学の耿曄強(グン・ホアチアン)教授は、「脱炭素はシステマティックなプロジェクトであり、全体的な配置が必要だ。

生産段階での脱炭素に加え、道路輸送分野での脱炭素を推進することは、中国の脱炭素の空間構造を『点から線』へとつなげることになる。将来的には、炭素削減のチェーンはさらに長くなり、生産や生活のより多くの領域に浸透していき、中国の『ダブルカーボン(カーボンピーク・カーボンニュートラル)』目標の実現に向けて、着実な力を蓄積していくことになるだろう」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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