2026年3月16日、韓国メディア・朝鮮日報は、中東情勢の緊迫化を受けてレバノンなどに滞在していた韓国人と日本人が、韓国空軍の輸送機で共に避難したと報じた。

記事によると、韓国国防部は中東在外国民帰国支援作戦、作戦名「砂漠の光」を敢行。14日午後(現地時間)にサウジアラビアのリヤドに到着した韓国空軍の多目的空中給油輸送機KC-330「シグナス」は、集まった韓国人204人とその家族、そして日本人2人を含む計211人を収容し、同日夕方に韓国へ向けて出発した。そして、15日午後5時59分、ソウル近郊の京畿道・城南にあるソウル空港(軍用空港)に着陸した。

日本の高市早苗首相は15日、X(旧ツイッター)の自身のアカウントで、リヤドを出発した韓国軍輸送機が日本人を乗せてソウルに到着したことを報告し、「長時間の移動をされた邦人の皆様、大変お疲れ様でした。韓国政府及び韓国軍の皆様に、感謝申し上げます」と謝意を表明した。

中東退避の韓国軍機に日本人も搭乗、高市首相が謝意=韓国ネット「困ったときはお互いさま」

記事によると、輸送機に搭乗した日本人の1人は取材に対し、「バーレーンにいた際、周囲も非常に心配していたのだが、韓国の助けで帰ってくることができて安心した。中東情勢が日々悪化し、毎日安全な場所へ行きたいと考えていた」と語ったという。

こうした協力は、日韓両国が24年9月に締結した「第三国における自国民保護に関する日韓協力覚書」に基づくもので、今月11日には日本政府が派遣したチャーター機に韓国人11人が搭乗している。

韓国のネットユーザーからは「困ったときはお互いさま。こういうニュースは心が温まる」「高市首相から感謝の言葉が出るとは、時代が変わったな」「軍の輸送機を互いに貸し借りできる関係こそ真の隣国だ」「日本が先に韓国人を助けてくれたから、韓国も恩返しができてよかった」「これぞ外交の力。対立するより協力する方がずっと利益がある」「避難した日本の方も安心しただろう。無事に帰国できて何よりだ」などの声が上がった。

また、「早くこのような危険な状況が終わってほしい」「米国のせいで多くの人が危険にさらされている」「原油価格も急騰し、気が休まらない」「日韓ともにトランプ大統領にうまく対処してほしい」といった情勢不安への懸念の声も見られた。(翻訳・編集/樋口)

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