中国メディアの環球時報はこのほど、韓国・中央日報が「中国ブランドはかつて韓国の消費者に軽視されていたものの、今では韓国市場で足場を固めている」とする記事を掲載したことを伝えた。

記事は中央日報のウェブサイトに13日掲載されたもので、そこではソウル麻浦区内のある化粧品店で若い客が中国ブランド「フラワーノーズ」(花知暁)の商品を取り囲んでいる光景が、「中国ブランドが韓国で安定した地位を得る、数多くある兆しの一つ」として紹介された。

記事によると、店の入り口にはフラワーノーズの商品が目立つように並べられ、仁川市から来店した29歳の女性は「これまで海外ルート経由でしか買えなかったが、実際に商品を見て選べるようになってうれしい」との感想を語った。「安くはないが、発色や使い心地が良くてデザインもきれい」なのだという。

記事はまた、「中国ブランドは化粧品から食品、飲料など、より広い消費分野に広がっている」と指摘し、あるコンビニチェーンの販売担当者から「今月、中国の煙台総合保税区の関係者と会う予定。条件が合えば中国の菓子や飲料など、いくつかを店で扱うつもりだ」との話が聞かれたことを伝えた。

中国の消費財は韓国人の日常生活にますます溶け込んでおり、中国の麻辣湯(マーラータン)チェーン「湯火功夫」の韓国店舗数は数百店舗に上る。茶飲料チェーンの「茶百道」「蜜雪氷城」「喜茶」も数多く出店。火鍋チェーンの海底撈も複数の店舗を韓国で運営しているという。

韓国人の生活に溶け込む中国ブランド、「安価な代替品」から「信頼できる品質」に―韓国メディア
湯火功夫

記事によると、中国ブランドが韓国で急速に勢いを増している原因の一つが、韓国の若い消費者の意識の変化だ。中国製品は過去に「安価な代替品」と見なされていたが、今では多くの消費者が「中国製品の質は信頼できる」と考えている。

また、こうした意識の変化にはビザ免除政策が影響しており、この政策によって韓国人は中国に行って実際にいろいろな体験をしやすくなった。韓国・檀国大学の鄭延松教授は、「ビザ免除政策と体験型消費によって、中国に対する韓国の消費者の認識が改善され、中国ブランドが韓国で成功する機会が増した」との見方を示す。

このほか、ある専門家は韓国企業が差別化を強化する必要性に言及し、「差別化を強化しなければ流入する中国資本、中国ブランドとの競争は難しい」と指摘したという。

(翻訳・編集/野谷)

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