2026年3月16日、韓国メディア・ソウル経済は、中東情勢の緊迫化による原油高とウォン安の影響により、韓国の航空会社は4月の国際線燃油サーチャージを3月の3倍以上に増額すると報じた。

記事によると、韓国航空業界は16日、4月の燃油サーチャージの基準となるシンガポール航空燃料平均値(MOPS)が、全33段階中の「18段階」に設定されたと明かした。

今月の「6段階」からわずか1カ月で12段階も跳ね上がったことになり、これは16年に現行制度が導入されて以来、最大の引き上げ幅だという。ロシア・ウクライナ戦争が激化していた22年10月(17段階)をも上回る高水準となった。これにより、来月発券される航空券の燃油サーチャージは最大で3倍以上に膨れ上がる見通しだという。

アシアナ航空は同日、距離に応じた燃油サーチャージ(片道基準)について、3月は最低1万4600ウォン(約1650円)から最大7万8600ウォン(約8400円)を徴収しているが、4月からは最低4万3900ウォン(約4700円)から最大25万1900ウォン(約2万7000円)になると発表した。特に米国や欧州へ向かう長距離路線では、片道だけで17万ウォン(約1万8000円)以上の値上げとなる見込みだ。

世界では、香港航空やカンタス航空(オーストラリア)など、すでに多くの航空会社が燃油高によるサーチャージの引き上げや運賃値上げに踏み切っている。記事は、「現在の燃油高騰が続けば、5月にはさらなる引き上げが避けられない」との関係者の懸念の声を紹介した上で、今回の価格設定には2月以前の燃油価格も含まれていることから、イラン情勢緊迫化の影響は今後さらに大きく反映されていくだろうと伝えた。

このニュースに、韓国のネットユーザーからは「家族4人で米国に行こうとしたら、燃油代だけで100万ウォン(約10万7000円)超え? 」「やっとコロナが明けたと思ったら、今度は戦争と原油高…海外旅行がまた贅沢品になった」「政府は一体何をしているんだ。物価対策が追いついていない」「日本旅行すら燃油代のせいで安く感じなくなってきた」「月給以外は本当に全部上がる。息をするのも金がかかる時代だ」などの声が上がった。

また、「経済的にも、物理的にも海外旅行は難しくなるだろう」「旅行に行きたければ、国内旅行に切り替えるしかない」「中東情勢が早く安定してほしい」「米国は世界を引っ掻き回すのをやめてくれ」「海外旅行がもっと手軽に行けた時代をなんとか取り戻してほしい」といったコメントも見られた。(翻訳・編集/樋口)

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