中国では最近、多くの変圧器製造企業がフル稼働しています。海外からの注文が殺到しているためで、一部の企業では生産計画が2027年まで埋まっている状態です。

南部の江西省南昌市のある変圧器メーカーの2026年の受注額は約7億元(約160億円)に達し、うち海外向けが全体の9割以上を占めています。

海外からの注文急増の背景には、人工知能(AI)の発展に伴う巨大な電力需要があります。華北電力大学の丁肇豪教授は、「人々が(AIの)大規模言語モデルを随時使っているので、電力使用量はますます増えている。大規模言語モデルが使いやすくなるにつれ、推論に使われるエネルギーも増え、AIデータセンターの電力需要が高くなることは自然なことだ」と分析しました。

統計によると中国の変圧器関連企業の数は約3000社で、2025年の変圧器輸出総額は前年比で約36%増の646億元(約1兆5000億円)に達しました。中国はすでに世界最大の変圧器生産国になり、原材料やコスト、納期の対応能力などで強みを持っています。

中国電力企業連合会電力装備分会の蔡義清秘書長によると、中国では世界で最も完備された変圧器生産システムが構築されており、全産業チェーンにおいて自主的なコントロールが可能で、生産能力は世界の約6割を占めているとのことです。

丁教授は、「中国での産業チェーンの形成は過去数十年にわたる電力負荷の急増と切り離せない。そのような成長があったから電力産業に巨大な需要が発生し、技術の検証や応用のための絶好の機会がもたらされ、研究と応用での産学連携を完備させるための十分な資源も提供された」と解説しました。(提供/CGTN Japanese)

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