台湾メディアの中時新聞網は23日、日本のとある桜の名所近くに掲げられた「注意書き」が物議を醸していると報じた。

記事は、「日本のお花見シーズンは毎年おおむね3月中旬から下旬にかけてで、多くの台湾人が現地を訪れている」と説明した上で、「日本旅行の達人」として知られる元医師の林氏璧(孔祥琪)氏のSNS投稿を紹介した。

それによると、同氏は有名な桜の名所である目黒川の橋の欄干の上に「滞留禁止」との横断幕が掲げられている写真を投稿した。横断幕は橋の上から桜を見られないようにする目隠しの意味もあるようだ。

同氏は、「日本のネットユーザーの中にはこうした状況に不満を漏らす人もいる」として、「桜をめでることと野次馬見物は本質的に違う。この横断幕は単なる意地悪で知性のかけらもない」との声を紹介した。

一方で、地元住民からは「毎年、騒音や混雑、ごみ問題に悩まされている」「遅い時間に帰宅しても橋は人であふれていて、橋を渡って帰ることすらままならない。年々ひどくなっている」といった切実な声も出ていることにも触れた。

同氏は、「感慨深い。15年前、私が初めて目黒川を(台湾人向けに)紹介した時はまだほとんど知られておらず、穴場スポットだった。その後、まさかここまで有名になるなんて思いもしなかった」とつづった上で、「地元住民にとって、桜の季節はすでに悪夢になっている。ここ数年は目黒川は勘弁してあげて、行かないでほしい。他にも行ける場所はたくさんある」と呼び掛けた。

この投稿にフォロワーからは「どんな規制にも、それなりの理由があるものだ」「『花見』に行ったつもりが『人見』になってしまっては意味がないよね」「2016年に初めて目黒川に行った時は、まだ穴場と呼ばれていたなあ」「去年行ったけど、本当に人が多くて警備の警察官もイラ立っていたようだった」「呼び掛けに従って行くのを控えるよ」といった声が寄せられた。

一方で、「(現地住民は)困っていると言いつつ、『目黒川さくらまつり』や夜間ライトアップは実施されている」「混雑というより、見に行く人のモラルの問題では?」「騒音や混雑は確かに起こるけど、そういう影響はせいぜい10日間程度だろう。世界各地にイベントがあって同様の問題が起こる。結局はどのような視点で見るかによる」といった意見も見られた。(翻訳・編集/北田)

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