2026年3月24日、香港メディアの香港01は、中国・河北省のガソリンスタンド「中園石化」が大手「中国石化」に酷似しているとして当局が調査に乗り出したと報じた。

記事は、問題のスタンドが中国石化(中国石油化工、シノペック)の象徴である赤地に白文字のデザインをそのまま採用しているほか、英語表記も中国石化の「SINOPEC」に対して「SNOPEC」とわずか一字違いだと指摘。

多くのドライバーが給油後に初めて別の店舗だと気づくケースが相次ぎ、ネット上で大きな話題になっていると伝えた。

スタンドの経営者は「10年以上営業しており、名称は当局の審査を経て承認されたものだ」と主張する一方で、命名の意図については「あなたに関係ない」と回答を拒否したという。

記事は、地元の市場監督管理局が名称だけでなく店舗の装飾や標識の類似度を含めた総合的な判断が必要だとして、現場調査に着手したと紹介。河南省や安徽省、湖南省にも「中園石化」を名乗るスタンドが確認されており、中国国内で広がるブランド模倣問題の一端であることをうかがわせると評した。

記事によると、河北省新楽市では「中園石化」の標識を使用したスタンドが中国石化の登録商標権を侵害したと認定され、1万6000元(約37万円)の罰金を科されたほか、江蘇省揚州市でも別のスタンドが同様の理由で1万元(約23万円)の罰金処分を受けたという。

この記事に対し、中国のネットユーザーからは「タイトルを何度読んでも違いがわからなかった」「まったく見分けがつかない」など、その巧妙な模倣ぶりに驚く声が相次いだ。

また、「中園」だけでなく「中図石化」「中固石化」「中囯石化」など類似の「パクリスタンド」が各地に存在するとの報告も寄せられ、「なぜ工商登記でこうした紛らわしい名称が通るのか」と審査体制を疑問視する意見も目立った。

一方、「油の品質さえ合格なら、安ければ中国だろうが中園だろうが構わない」「品質に保証はあるのか」など、名称の是非よりもその品質に関心を持つユーザーも見られた。

この騒動には中国石化の公式アカウントも反応し、「給油カードが使えなければ十中八九は模倣スタンド」と注意を呼び掛けている。(編集・翻訳/川尻)

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