2026年3月26日、香港メディアの香港01は、マラソン男子日本記録保持者・大迫傑が中国・上海を訪れ、スポンサー活動を行ったことを報じた。

記事は、大迫が26日早朝に上海・外灘(バンド)で朝ランを行い、居合わせた市民ランナーたちに目撃されたほか、スポーツウォッチブランド「COROS(カロス)」のファンミーティングに出席し、李寧(リーニン)の上海本部も訪問して中国のランナー毛金虎(マオ・ジンフー)と交流したことを紹介した。

そして、いずれの活動も大々的な宣伝は行われず、「低調」な滞在となったことを補足している。

日中関係緊張の中、マラソンの大迫傑がひそかに上海でイベントに参加―香港メディア
大迫傑

記事は、大迫が上海を訪れた背景として、2025年に12年間にわたるナイキとの契約を終了し、中国ブランドの李寧へ移籍した経緯を説明。移籍後、バレンシアマラソンで2時間4分55秒の日本新記録を樹立し、34歳にして自国の記録を塗り替えたと紹介した。

一方で、この快挙にもかかわらず、スポンサーの李寧は正式な祝賀発表を一切行わなかったと指摘。今回の上海滞在が控えめな形にとどまっている背景には、高市早苗首相による「台湾有事」発言を受けた日中関係の悪化が影響した可能性があるとの見方を示した。

記事は、政治的な緊張が続く中での大迫個人の姿勢にも注目。2026年の東京マラソンでは、ゴール直後に力尽きて倒れ込んだ中国の豊配友(フォン・ペイヨウ)を自ら抱き起こし、SNSで同選手の中国記録更新を祝福したエピソードを紹介し、競技を通じた友好の姿勢を見せていると伝えた。(編集・翻訳/川尻)

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