香港メディアの香港01によると、香港では今、香港ドルを日本円に両替する人が急増している。4月3日から7日までのイースター連休、あるいはそれ以外の時期に日本旅行をしようと考える人が多いからという。

背景には「歴史的な円安」が続いていることがある。

香港人は総じて、世界で最も極端な「日本旅行大好き人間」だ。日本政府観光局が発表した2025年通年の訪日外客統計によると、同年に訪日した韓国人は延べ約946万人、中国人(大陸部)は延べ約909万600人、台湾人は延べ約676万3000人、香港人は延べ約251万7000人だった。しかし人口に基づいて計算すると、香港人は老若男女をすべて含めて2.98人に一人が訪日した計算になる。人口が圧倒的に多い中国が155.68人に一人になるのは別にして、韓国人の5.46人に一人、台湾人の3.45人に一人と比較しても、香港では日本旅行をする人が実に多いことが分かる。

そして現在は、「歴史的な円安」が続いている。香港ドルの相場は米ドルにほぼ連動しているので、香港人にとっても大幅な円安だ。そのため、多くの人が日本旅行を念頭に「今がチャンス、まずは両替だ」とばかりに両替商に詰めかけている。香港島北部の繁華街である上環の徳輔道中にある有名な両替店である「小女孩找換店」には28日午後、店の外に50人を超える行列ができ、一時はさらに人数が増えた。

香港で日本旅行に対する関心が高まっている理由の一つには、4月3日から7日までのイースター連休が近づいていることがある。今年の場合、中国の伝統的な節句で休日に指定されている清明節との関係で5連休になり、さらに水曜日の8日から金曜日の10日まで休暇を取れば10連休になることも、日本を筆頭とする海外旅行への意欲を高めている。

円安異聞、市民こぞって「日本に行こう、まずは両替だ、それっ!」―香港メディア

ただし、皆がイースター連休中の旅行を狙っているかというと、そうでもない。

「近ごろでは飛行機の燃油サーチャージが上昇し、航空券が高額になったので、旅行シーズンをはずして、かつ安売りされる航空券がある時を狙います」と述べた市民もいる。

日本旅行を好む香港人の間では昨今、日本円への両替は「日常茶飯事」になってしまった感もある。ある香港人は、「多くの人が両替に来ているのを見ると、自分も(日本円が)安いうちに買っておかねばならないと思えます」「安ければ少し換えます。数万円、次も数万円という具合に両替して、(日本円を)先に準備しておきます。旅行計画をまだ立てていないこともありますけどね」と述べた。安い航空券を見つけ次第、日本旅行に行くことにしているという。

この香港人はさらに、日本でのホテルの宿泊料金が安い時期を選ぶことも考えに入れていて、「例えば5月や11月です。北海道、福岡、大阪、東京へ行くつもりです。安い航空券が見つかったら行きますよ」と述べた。(翻訳・編集/如月隼人)

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