2026年3月30日、中国のポータルサイト・捜狐に「1270万票の大波乱!」と題し、「葬送のフリーレン」の第3回キャラクター人気投票結果を分析した記事が掲載された。

記事は、「第3回キャラクター人気投票の結果が発表され、総投票数は1270万票に達した。

この数字だけでも、その注目度の高さは十分に伝わってくる。しかしさらに衝撃的なのはその結果である。ランキングが大きく覆されたのだ。今回、139万6535票を獲得したゲナウが圧倒的な差でトップに立った。もしアニメ第1期しか見ていない視聴者であれば『誰だそれは』と疑問に思うだろう。しかし物語の後半、特に一級魔法使試験編まで追っていれば、このキャラクターが人気を集めた理由が理解できるはずである」と述べた。

その上で、「彼の初登場は、非常に冷淡なものであった。どの程度かといえば、『自分こそが規則そのものと言わんばかりの典型的な試験官の雰囲気であり、感情も無駄な言葉もなく、どこか圧迫感すらあった。好感は持たなくとも、強く印象には残る人物である。しかし物語が進むにつれ、彼の内面が次第に崩れていく。強敵と対峙する中で、彼の中二病的な信念や執念、さらには頑ななこだわりが徐々に明らかになっていったのだ。特にシュタルクと肩を並べて戦う場面では『嫌なやつ』という印象から一転して『意外とかっこいい』と評価を変えた人も多かっただろう。

彼は典型的な人気キャラクターとは言い難いが、視聴者の心を最も動かす瞬間を的確に捉えた。その結果一気に首位へと躍り出たのである」と説明した。

第2位は132万7500票を獲得したヒンメルだった。記事は「彼は過去2回の投票で第1位を獲得していたが、3連覇には至らなかった。これを見て『人気が落ちたのでは』と考えるかもしれないが、実情はそうではない。問題は『葬送のフリーレン』の物語構造そのものが、ヒンメルの輝く場面の回想に依存している点にある。彼は常に過去の中に生きている存在である。第1、2回の投票時には、彼の優しさや執念、フリーレンへの思いの余韻が強く残っていた。しかし物語が進むにつれ、視聴者は『現在進行形のキャラクター』に触れるようになり、今活躍している人物へ票を投じるようになった。これは作品の成長の表れである。視聴者の関心が移っただけで、ヒンメル自身は依然として最も優しい勇者なのだ」と論じた。

第3位は102万761票を獲得した断頭台のアウラだった。

記事は「この結果は特段意外ではない。アウラは傲慢(ごうまん)で残忍、かつ優雅というシンプルな属性を持ちながら、常に舞台の中心にいるかのような存在感を放つ。特に『勝つと思わせておいて徹底的に敗北する』という構図が、逆に強い印象を残している。極端なキャラクター性は、人気投票において常に有利なのである」とした。

そして、「第4位で、ようやくフリーレンが登場する」とし、「これはなかなか興味深い現象である。彼女が絶対的主人公である作品にもかかわらず、圧倒的な人気を独占しているわけではない。それはフリーレンというキャラクターの本質が『観察者』だからである。世界を見つめ、時間を記録し、人間をゆっくり理解していく。こうした性質のキャラクターは『瞬間的な熱量』で決まる人気投票とは相性が良くない」と言及した。

また、「彼女を好きになることはあっても、真っ先に票を入れるとは限らない。これこそが、『葬送のフリーレン』が独特な印象を与える理由である。主人公は存在しているが、その輝きは作品全体に分散しているのだ。

さらにランキングを見ていくと、もう一つ驚くべき事実がある。シュタルクとフェルンが、36万6486票の完全同票で第7位となっているのだ。このような大規模な投票において、これはほぼ奇跡的な一致であり、公式もこの結果をネタにして怒った表情のフェルンのイラストを公開している」と紹介した。

さらに、「その下には魔族や、さらにはフリーレンが購入した頭蓋骨までランクインしている。多くの人は『葬送のフリーレン』を反主流的な作品だと捉えているが、その分、感情の蓄積が非常に強い作品でもある。視聴者がこの作品に長く触れるほど、あらゆる細部が意味と重みを持つようになり、一つの視線、一言のセリフ、取るに足らない小物でさえ、投票対象になり得るのだ」と論じた。

その上で、「だからこそミミックや大陸魔法協会受付のお姉さんまでもが、ランキングに食い込んでくるのである。したがってこれは、集団記憶による投票に近いものだと考えられる。作品が『時間』そのものを主役として扱った時点で、それは多くの作品とは異なる軌道に入っている。今回の順位変動は、単なる序章に過ぎない。今後もこのランキングは変わり続けるだろう。そしてそれこそが『葬送のフリーレン』という作品の最も魅力的な点なのである」と結んだ。

(翻訳・編集/岩田)

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