中国科学院大連化学物理研究所によると、同研究所のチームは最近、新型の触媒を開発することで、石炭から得られる一酸化炭素と水素からなる合成ガスをセ氏250度から260度の温度および0.1メガパスカルの圧力という温和な条件下で小さな分子の炭化水素であるオレフィンに高効率で転換することを実現し、従来製法の「高温高圧、高エネルギー消費」という難題を解決しました。関連する成果は4月1日付の国際学術誌「ネイチャー」に掲載されました。

オレフィンはプラスチック、化学繊維などの化学製品の主要な原料であり、長期間にわたり石油から生産されてきました。石炭を転換して合成したガスからオレフィンを製造することは、エネルギー安全保障の面で極めて重要とされます。

従来のフィッシャー・トロプシュ(FT)法によるオレフィン合成は、セ氏300以上の高温と2メガパスカル以上の高圧を必要とし、その際の大きなエネルギー消費とコストを引き下げるのは困難です。

研究チームは反応原理から着手し、触媒系に特殊な親水性ヒドロキシ助剤を加えて、より高効率な触媒活性部位を作り出しました。この技術面での突破は合成ガスへの転換におけるエネルギー消費を大幅に削減し、石炭のクリーンで高効率な利用や低炭素化工業の発展のために全く新しい技術を提示するものです。(提供/CGTN Japanese)

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