世界最大径の高速鉄道用シールドマシン「領航号」で長江の水底下を掘削する工事がこのほど完了した。長さ14キロの水底トンネル「崇太長江トンネル」が間もなく貫通する。
これまでは、長江をまたぐ高速鉄道には橋梁が採用されることが多かった。しかし、崇太長江トンネルは、いくつかの要素を総合的に検討した上で、建設難度の高い水底トンネルが採用された。まず、長江に沿って走る高速鉄道は上海市の崇明区や江蘇省の太倉市などを経由し、長江に差し掛かると、通航する船舶が非常に多い「ゴールデンルート」と呼ばれている主航道をまたぐことになる。そのため、水底トンネルなら船舶の通航に全く支障が出ない。次に、長江刀鱭国家級水産遺伝資源保護区中核エリアを通過するため、トンネルを掘削する工事なら自然環境に対する影響を抑えることができる。さらに立ち退きを減らすこともできるほか、雨季の悪天候の影響を受けずに、工事できる日を増やすことができる。
完成、開通すると、崇太長江トンネルを通過する列車の時速は最高350キロが計画されており、水底トンネルを通過する列車としては世界最速となる。高速列車が長江に差し掛かっても減速することなく通過することが実現する。
世界最速の高速鉄道が間もなく誕生へ
この長江沿いに建設されている高速鉄道は、中国の東西を結ぶ重要なルートで、上海市を出発して、江蘇省、安徽省、湖北省、重慶市などを経由して、四川省成都市に到達する。設計時速は全線平均350キロで、長江デルタと長江の中流、成都・重慶という三大都市群を結ぶほか、上海、南京、合肥、武漢、重慶、成都といった「国家級都市圈」を連結する。
また、長江沿いの高速鉄道は区間別に建設されている。
第15次五カ年計画(2026~30年)期間中、北京市と雲南省昆明を結ぶルート、甘粛省蘭州(西寧)と広東省広州を結ぶルート、福建省アモイと重慶市を結ぶルート、北京市と上海市を結ぶサブルートという4本の高速鉄道メインルートを建設し、高速鉄道網を継続的に整備する計画だ。
中国国家鉄路集団は2030年をめどに、中国全土の鉄道の総延長距離を約18万キロに、うち高速鉄道を約6万キロまで伸ばすという明確な目標を掲げている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)











