山東省濰坊市昌邑市北孟鎮では大規模穀物農家の岳夢羲さんの麦畑がすでに生育回復期を迎えている。今年、岳さんはこれまでのように経験に頼って畑を巡回するのではなく、大型スクリーンの前に立っている。
「第15次五カ年計画(2026~30年)」要綱では、農業の科学技術と設備による支援強化が明確に打ち出されている。これにより岳さんは大規模AIモデルを用いた圃場管理への信頼を一層強めている。山東省農業農村庁の周団結副庁長は、「2026年に山東省はスマート農業分野において、AI(人工知能)、ビッグデータ、低空など技術開発と応用を強化し、バイオ育種、スマート農機、生産管理などの分野で複数の『AI+』農業応用シーンを構築していく」と述べた。
岳さんの麦畑では、「スマート農機+スマート農業」による二重の応用シーンを統合した「スマートブレーン」が、圃場データを迅速に分析し、精密な「農業処方箋マップ」を生成することができる。この「カスタマイズされた栄養処方箋」は、可変施肥システムを搭載したスマート農機に送信され、農機がゆっくりと走行する中で、肥料が過不足なく正確に投入される。「不足しているものを補う」という精密管理が実現されている。
濰柴雷沃重工の研究開発エンジニア・馮凱氏は、「小麦の播種時には、すでにナビゲーション作業を行い、走行軌跡を記録していた。春の追肥ではその軌跡をそのまま利用できるため、苗を傷めることなく、均一に施肥できる」と話す。試算によれば、この大規模AIモデルによる精密作業システムを導入することで、作物収量は10%増加、種子使用量は5%削減、化学肥料と農薬の使用量はいずれも10%削減、農業用水は50%節約できるという。
山東省済寧市嘉祥県郷情農作物栽培専業合作社の技術者・李華鋒さんは、麦畑の脇に立ち、操作端末を手に画面を見ながら、「現在、黄色で示されている部分が作業経路だ。経路が設定されると、追加の設定は不要で、作業面積や薬剤使用量も自動的に表示され、非常に便利でスマートだ」と述べ、ドローンの飛行経路を手際よく設定していた。
李さんが操作端末を軽くタップすると、農業用ドローンが離陸し、青々とした麦畑の上を低空で飛行しながら、細かな霧状の薬剤を均一に散布した。このドローンは最新のLiDAR(ライダー)システムを搭載し、一度に85キログラムの農薬を積載でき、作業幅は約7.5メートル、1日当たり約67~80ヘクタールの作業が可能だ。「これのおかげで、春の管理効率は十数倍に向上した」と李さんは言う。(提供/人民網日本語版・編集/YF)











